とっぽけん*山行報告 

  『とっぽけんとは、大分県南部の方言で、山頂の意味』

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【久住トイレ清掃登山&交流会】(2023年12/12~13)*報告者:長澤 

「山のトイレ・環境を考える福岡評議会」主催の交流会に参加しましたので報告します。

この会は「くじゅう」だけでなく福智山、宝満山、英彦山、井原山さらに雲仙でも啓発活動をしているそうです。久住での交流会は2022年12月に続いて2度目との事。メンバーは日本山岳会会員、大学教授、福岡労山会員、自然保護活動家、個人会員と多彩で、12日の交流会には関係者20名の参加でした。

 副会長の弘蔵岳久法華院温泉山荘代表からトイレを含めた山域のオーバーユース問題について報告があり、磯野文雄運営委員が久住分かれに携帯トイレブースが設置された経緯と使い方の説明がありました。そのあとフリートークとなり「久住分かれでは春から秋の間はバイオトイレも使えるが、あくまで緊急用。団体客が一度に利用すると故障につながる」・「携帯トイレの知名度はまだ低い。周知が足りない」・「使用済み携帯トイレの持ち帰りを徹底するか、回収ボックスを設けるかは難しい課題」など今後の活動の参考になる意見が出されました。

切実な問題でありながら深く考えたことが無かったトイレ問題、一生懸命に取り組んでおられる方々の話に感銘を受けました。

・13日は「久住分れのトイレ清掃組」と「牧ノ戸登山口で携帯トイレ普及活動組」に分かれる。私は清掃組に参加した。昨年は久住分れにある携帯ブースの使用状況が滅茶苦茶で掃除が大変だったらしいが今回は比較的良好に使われているようだ。現地でお湯を沸かしタワシでネットをきれいに洗う、ティッシュで便座をふき、床も雑巾で拭き上げた。一仕事終了と思いきや小屋の裏に不法投棄の感じで大量のゴミが放置されているのを発見し愕然とした。 清掃・ゴミ拾いを終え13時過ぎ牧ノ戸に無事下山した。

今後トイレ問題にいかに取り組んでいくのか考えさせられた交流会でした。

(写真)

弘蔵氏の現状報告  / 磯野氏による携帯トイレの講義

久住トイレブースの清掃 /  小屋裏に放置されたゴミ

清掃参加者11名

                           令和4年12月24日 M・H

         【九州百名山を踏破して】 

      

余暇を過ごす時間が登山中心になってきたのは、定年退職を機にした今から6年ほど前。

 それまでの登山歴は、四季折々に山の癒しを求めて由布岳や久住山、大船山に遠足気分で登る程度のものでした。そんな折、知人から大分百山踏破の話を聞き、その話に刺激を受け「健康づくりにもなるし、大分百山、挑戦してみようか?」と思い立ったことが新しい登山歴の始まりでした。

 そのころから、週末といえば妻と一緒に百山踏破を目指して、わき目もふらずに登山にはまったものでした。その結果、2年余りで百山踏破の目標を達成し、ここで目標は九州百名山の踏破にランクアップされました。

 この九州百名山、大分県内に位置する山が20座ほどありますが、他の80座余りは遠い県外で、離島に位置する山も多数。100座の踏破には、体力、気力、時間、お金がかかると腹をくくったものです。しかし、時あたかもコロナ禍で、国の全国旅行支援などのキャンペーンが展開されていました。旅行好きでもある私と妻ですが、このキャンペーンに乗れば、温泉につかりながら美味しいものを食べて旅行気分も楽しめるというプラスアルファの動機も手伝って、山行計画は急ピッチで進みました。気が付いたら80座、90座、そして先の12月17日に北九州の足立山で100座目を踏破することが出来ました。

 山頂からの眺望がすばらしい山、修験道を標榜する岩場続きの険しい山、樹齢数百年を超えるような大木、古木が林立する生命力に溢れる山、それぞれが個性的な顔を持っており、それらに魅せられ、感動しながらそして楽しみ、癒されながら登った山々でした。

 一方で、どの山も登山道の整備が行き届いていて、安全に登ることができたことに感謝です。九州百名山を踏破するにあたり、安全な登山の影には地元自治体や地元山岳会の皆さんによるボランティア活動の支えがあることを強く感じました。この感謝の気持ちを忘れずに、これからも日本各地の名山を少しずつ登ろうと思います。

 大分労山の皆さんを初め、山で知り合った山友の皆さん、ご指導よろしくお願いします。

 

写真は屋久島「黒味岳山頂から見えた雲海」、対馬「洲藻白嶽山頂」

       戸隠連峰登山日記 (河野啓二)

 

 今回の登山は、百名山高妻山と二百名山戸隠山を選んだ。

日程 令和4年11月7日(月)~11月10日(木) 3泊4日

行程 7日 別府 →小倉 →名古屋 →長野(レンタカー)→戸隠(泊)

      8日 戸隠 →キャンプ場駐車場 →滑滝 →一不動 →五地蔵山 →高妻山 

      →五地蔵山 →弥勒尾根新道 →キャンプ場駐車場 →戸隠(泊)

  9日 戸隠 →キャンプ場駐車場 →奥社入り口 →奥社 →百軒長屋 

       →蟻の塔渡り →戸隠山 →九頭龍山 →一不動避難小屋 →滑滝 

       →キャンプ場駐車場 →長野(レンタカー返却)(泊)

      10日 長野 →名古屋 →小倉 →別府

          ※別府、長野間は往復JR利用する。

 

  7日 朝7時出発で、午後4時長野に着いた。駅前の店でレンタカーを借りて長野に向かう。長野の山はすっかり黄葉していた。天気もよく快適なドライブで戸隠まで40分ほどだった。

 宿は、民宿りんどう。サービスも食事も期待するものではなかった。金額が安いと思って選んだが、期待するものはなかった。ここは登山客というよりは冬期のスキー客を歓迎しているようだ。

 

 よく8日は宿を朝5時40に出た。登山口の駐車場に10分ほどで着き6:00出発。気温は0度だが冷たさは感じない。キャンプ場・牧場の中を30分ほど歩いて行く。 ようやく太陽が昇ってきて正面の戸隠山を赤く染める。尾根の分岐点が近くに感じた。それでも1時間半の行程だ。

 落ち葉の登山道を進すむと、谷川に出る。これからこの川を3度、4度渡渉しながら高度を上げていく。川の縁や夜半の霜が凍っていて足下が滑りやすい。一枚岩の滑滝は鎖がつけてあった。足場はカットされていて日中なら鎖は使わないだろうが、今朝は凍っているところがあるので利用した。 その後すぐ帯岩という一枚岩の鎖場に出る。30mほどの斜面をトラバースする。 ちょっと危険なので慎重にわたる。さらに岩ゴロゴロの道を突き上げて一不動の分岐で出た。ここには避難小屋があった。「緊急の避難小屋です」と念押しが表示されていた。こぎれいに掃除されていて、簡易トイレも設置されたいた。

  高妻山を左に見ながら登って行く。登山道は整備され歩きやすい。五地蔵山を過ぎたらすぐ六弥勒に着いた。ここは高妻山へ向かう道と、帰りに使う弥勒尾根新道の分岐である。つまりここから高妻山のピストンだ。

  高妻山に向かって八観音をすぎて道を下って行く。山頂付近に雲がかかってきたのが気になる。九勢至を過ぎたあたりから、急登になった。まっすぐの道でわかりやすいが、ロープ、鎖があるので難儀した。おまけに雪が降り出した。ゴマのようなつぶ雪で、地面に落ちても溶けない。みるみる周りを白くしてきた。風雪になってきたので戻ることを考えながらも、足は前に進む。頂上はあとちょっとなのだ。やっとこさ雪の中、山頂に立つことができた。11時30分。写真を撮ってすぐ下山する。足下が雪で滑る。急坂の下りはとにかく危なかった。まだ雪は降りつづいて居る。

  六弥勒に戻った頃には雪は上がった。弥勒尾根新道は、下りの急坂がしばらく続き、その後樹林帯の中に入る。黄葉した広葉樹の落ち葉を踏みしめながら降りていく。ブナ原生林の中では新緑ならば森林浴効果を感じることができたろう。まだ麓は下の方で距離は長い。牧場入り口に下山したのは15:30。分岐点から2時間で降りてきた。

 駐車場に戻ったのは、15:53。

総距離12.4km。標高差 1,170m 時間9時間53分。

明日は目の前の戸隠山だ。

 

 9日 今日も朝は寒い。気温は0度で、車のフロントガラスにはびっしり霜が凍りついていた。昨日と同じ駐車場を6:00出発。自動車道沿いの「さかさ川歩道」を、戸隠神社奥社入り口に向かって進む。林の中を30分歩くと参道入り口に着いた。時間が早いので参拝客は二、三人。まっすぐ続く参道を行くと、まっ赤な随神門につく。ここでは、参道に朝日がまっすぐ当たるところを写真に撮るのだという女性がいた。この現象は立春と立冬に見られるらしい。日の出まであと15分ほどの待ちだ。

 登り気味になった石畳の参道には、岩や杉の大木、滝などにしめ縄が張られている。厳かな空気が漂っていて、パンパンとお祈りしたくなる雰囲気だ。奥社に着いて、誰もいない中お参りを済ませた。奥社の隣にある九頭竜社は戸隠神社五社の中で一番歴史があるという。時間が早くて御朱印を頂けなかったのは残念だった。

 戸隠山登山口に戻り、簡単な登山届を書き神域であろう山に入る。最初から一気に高度をとるように登って行く。朝日が昇り明るい林の中だ。百間長屋まで1時間の予定で歩く。ようやく目の前にドーンと岩場が見えてきた。あれを上るのかと気合いが入る。気温が低いせいで汗は少ない。黄葉が綺麗なのだが、楽しむ余裕はない。ここからは岩場の連続になる。次々に鎖場があらわれる。岩場は礫岩が多いので、案外取手や足場は確保できる。浮き石に気をつけてよじ登る感じだ。胸突き岩は、15mくらいの垂直の壁だ。思わずエッと声が出た。どれくらい数の鎖場を通過してきただろうかと思う頃、「◯◯さん、安らかにお眠りください。△△山学会」との表示があった。なんとも気色悪い。蟻の塔渡りに着いたのだ。くねくねとナイフリッジの道が見える。やはりここも「エッー」と声が出た。歩き始めはよかったが、核心のナイフリッジにかかったとき思わず怖くてしゃがみ込んだ。心臓がバクバク鼓動しているのがわかる。岩に馬乗りで時間をとる。少し落ち着いてから、四つん這いで前に進む。へっぴりこしの姿は、後ろに登山客がいたらきっとおかしかっただろうと思う。エスケープルートがあるが、これも結構エグいのでこのまま進むことにした。立ったり四つん這いだったりしながらも渡り終えたときは、充実感いっぱいであった。八方睨みへはルンルン気分で駆け上がった。  ここは戸隠山と西岳への分岐点になっている。見晴らしも良い。高妻山や黒姫山、瑪瑙山・飯綱山、鏡池など眺めを存分に満喫した。1904mの戸隠山はすぐ隣である。戸隠山頂で写真を撮り一服する。すぐ下に奥社の杉並木参道、奥社が見える。

 次に行く九頭龍山が見えたと思ったのは、九頭龍山の手前のピークだったので後でがっかりした。上り下りを繰り返すことが続きいやになる。この間若者3組6人に追い越された。彼らは戸隠山・高妻山縦走をするのだろう。彼らの体力がまぶしい。右側の断崖を注意しながら進む。九頭龍山頂は木々に囲まれて展望がよくないので、三角点を確認して先を急いだ。ここからの下りは長く感じた。ひざも笑い始め、疲れたなーと感じつつ一不動についた。12:30。ここは昨日登ってきたところなので、懐かしい。今日はこれを下りに使う。少し休んで出発。膝が疲れて来ているのでペースはゆっくりだ。帯岩という一枚岩、滑滝をすぎて、牧場入り口まで降りてきた。14:24。

牧場の中にそば屋があり、新そばの「キノコそば」を注文した。うまかった!

駐車場には15:00到着。

総距離 10.6km 標高差 720m 時間9時間。これから長野に向かうのだが、戸隠五社の戸隠神社中社、日之御子社、宝光社を参する。そして御朱印をゲットする。18:00レンタカーを返し、ホテルへ。

 

10日 7:00朝善光寺参りをする。長野駅前から参道を歩いて30分ほどだった。善光寺の事前学習をしなかったのでウンチクがない。大きい寺社の建物は風格があり、地蔵菩薩などはいくつもあったが、わからないので、御朱印をいただいて20分ほどで後にした。

後はJRで帰るだけだ。予定の行動で、午後5時には別府に帰着した。

 

 後談 旧戸隠村は、今は長野市に編入されていて、過疎がひどく人口4000人という。町内の店はほとんど閉めていて、旅館や飲食店、酒屋も商売をしているのか?自販機もあまり見当たらなかった。宿の食事は外で、そばでも食べようと、素泊まりをお願いしたら、宿の主人が「食べるところはどこもありませんよ」とのことだった。そのとおり、付近にはなかった。戸隠は観光地で観光客は多いと思ったが、皆さん長野からの日帰り参拝が多いとみた。奥社入り口付近に、いくつか飲食店のそばやがあっただけ。

(写真)

高妻山/太陽が当たります

不動分岐/高妻山山頂

戸隠奥神社入口/戸隠神社奥社/

/鎖場の連続/蟻の塔渡り

蟻の塔渡り/九頭龍山

戸隠キノコそば

 (個人山行)蝶ヶ岳横尾コース 8月21日(日)~23日(火) 雪野他3名

 

 今回の山行は、古い山仲間と、常念岳・蝶ヶ岳の縦走を計画していたところ、常念岳山荘が、従業員のコロナ感染で休業となり、蝶ヶ岳だけ目指すことにしたもの。

 8月21日朝、メンバー4人は、松本駅に集合。JRとバスを乗り継いで上高地へ。上高地湿地帯を通り、梓川右岸の景色を楽しみながら、徳沢を経て横尾山荘に向かう。途中、夕立に遭い、ずぶ濡れになったが、横尾山荘で入浴、服も乾燥して、翌日の登頂に備えた。

 8月22日朝6時過ぎ、登頂開始。このコースは急登続きで厳しいと聞いていた。メンバーの中で一番年長で、ひとりだけ女性の私を心配してか、私が先頭を歩くことになった。私は最近、白山にも登ったし、今年の労山の例会では、祖母山の九折コースや阿蘇のバカ尾根を経験しているので、何とかなるとひそかに思っていた。

 蝶ヶ岳は2677メートル。高山病を心配し薬(高山病の薬があるのか)を飲んでいるメンバーもいる。私は自慢ではないが、いや自慢だが、ヒマラヤの5400メートルを経験しているので、高山病は恐れていない。とにかくゆっくり動くことだ。最初は30分毎に、標高が高くなったら20分毎に休憩を入れた。先頭なので思いのままだ。

 30分で槍見台に到着。良いペースだ。雲の間から一瞬、槍が岳が見えた。何年か前の労山の遠征で、槍ヶ岳から上高地までの道の遠かったことを思い出した。

 ずっと急坂が続くが、梯子やロープなどの難しい箇所はない。時折、樹林の間から上高地や穂高連峰が見える。他の登山グループと、追いつき追い越されながら、声を掛け合う。

 私の山の師匠のH氏が「空気が薄くなってきつい時には、呼吸と足の運びを合わせること」と教えてくれたことがあった。教え通りに、呼吸と一歩一歩の足の動きに全集中する。

 樹林を抜けた途端、穂高連峰の眺望だ。まだ昼前。晴れてくれて良かった。横尾分岐から、そのまま蝶槍の”とんがり”を目指す。私が今回参加したのは、この稜線を歩きたかったからだ。

 ハイマツの中から”グエッー、グエッー”と雷鳥の鳴く声がするが、姿は見せてくれない。

 13時過ぎ、蝶ヶ岳山頂を踏んで、真下にある蝶ヶ岳ヒュッテに到着。メンバーとビールやワインで乾杯する。ヒュッテは、コロナ対策が行き届いており、布団の間はカーテンで仕切られている。 

 やがて、霧が立ち込め、風も出て寒い。夕食まで何もすることがないので、ホッカイロにダウンを着て、スマホでキンドルを読む。山小屋でゆっくり読書する贅沢。これもやりたかったこと。

 遅く着いた宿泊客の中には、常念岳に登ってきた人もいた。10時間はかかったはず。その選択もあったのだろうが、私たちはこれで良かったのだ。

 夕食は、ご飯のお代わりは自由とのことだったが、高度のせいか食欲がなかった。でも、お酒は美味しかった。

 夜中に目を覚ますと、窓の外に大粒の星。

 翌朝6時過ぎ、霧の中、三股コースを下山。登山道は、木の階段で補強されているので、とても歩きやすい。途中、前常念岳が見えた。「登りたかったよ。また、来るからね」と自分に言い聞かせる。4時間弱で三股駐車場へ。タクシーで豊科駅に向かい、松本駅へ。

 残念ながら夏の花は終わっていた。それでも、茂みの中にギンリョウソウの群落や紫色のトリカブト、雷鳥が食べ残したハイマツの黄色い実、などじゅうぶんに楽しめた。

 私は、7月に白山、荒島岳に登ったばかりなので、家族から「また行くんか。コロナも大変な時に、何を考えているのか」と思われてはと、今回は黙って来た。無事に下山できて良かった。ホント。(雪野)

(写真)

上高地の湿原/槍見台から槍ヶ岳

蝶槍から穂高連峰/蝶ヶ岳山頂を踏む

蝶ヶ岳ヒュッテ/下山道から見た前常念岳

'2022年大分労山夏季遠征白山・荒島岳登山報告(7月25日~7月29日)

行程 

7月25日 

 大分~小倉~新大阪~福井~一ノ瀬 旅館永井(泊)

7月26日 

 一ノ瀬~別当出合(→砂防新道)~中飯場~甚ノ避難小屋~南竜分岐~黒ボコ岩~    室堂~御前峰(池巡り)~室堂(泊)

7月27日 

 室堂~黒ボコ岩(→観光新道)~殿ヶ池避難小屋~別当坂分岐~別当出合~ 一ノ瀬~勝山駅(Wさん別れ)~福井恐竜館(事後決定)~越前大野 旅館弥生(泊)

7月28日 

 宿~中出登山口~小荒島~シャクナゲ平~荒島岳~ シャクナゲ平~勝原~福井 ホテルルートイン(泊)

7月29日 宿福井駅~ 新大阪~小倉~別府~大分

 

 今回の山行は総勢11名のメンバーで取り組んだ。7月25日列車「ソニック」に乗り大分、別府、杵築でそれぞれ合流して小倉に向かう。小倉に着いたのが9:37。次の「さくら」が10:00。新大阪が予定通り12:28着。ここでハプニング。N、Wさんが列車を乗り間違えてしまった様で到着が一時間遅れになるとのことが新大阪駅でわかった。この件は後に酒の肴に大いに話題提供で感謝。

 新大阪で昼食をとる。客が多く集まって食事ができないので駅弁を買ってそれぞれで食べる。直接ホームに出てホームの待合室で食べるのが冷房も入って快適だった。そうこうしているうちにチョンボした二人が到着した。「うなだれて出て来るかと思ったら、ニコニコして改札口を出てきた」と会長談。

 サンダーバードで福井駅。ここからはレンタカー2台で一ノ瀬に向かう。宿は「旅館永井」ここは昔からの老舗旅館らしく、先代の写真が館内に多数飾られていた。この旅館は温泉宿でもあり、源泉掛け流しの湯は柔らかく、湯船は檜で旅情をそそる雰囲気ムンムンだった。もちろん朝風呂もいただいた。明日からのきつい登山が待っていることを心に留めて、おいしい夕食でカンパ-イ。イワナの塩焼き、イワナのせごし甘酢漬けが美味でした。 

 

 26日(2日目) 朝靄の中、日帰り登山者が5時前から車をぶっ飛ばして登山口にいくのが見えた。朝7:00宿出発。別当出合登山口に向かう。15分ほどで別当出合登山口に付いた。準備を整え7時20分いざ出発。

 お決まりの吊り橋を渡り砂防新道に入っていく。50分ほどで休憩場所の中飯場につく。トイレも水もきれいに整備されていた。甚ノ助避難小屋まではちょっとしたのぼりが続き息の上がる登山道であった。このあたりから山野草が目に付くようになり歩調が緩んできた。きついけれど、キョロキョロ植物を観察し写真を撮る。なんとも忙しい山行になった。南竜分岐を過ぎ、遠く上に見える黒ボコ岩を目指して歩く。途中延命水という水場があり一口飲みました。

 ハクサンフウロ、ミヤマキンバイ、イブキトラノオ、ヨツバシオガマ、シモツケソウ、カライトソウ等お花畑を彩っている様は圧巻である。T、Nさんは夢中になりすぎて、遅れて休憩場所黒ボコ岩に着いた。ここは明日下る観光新道への分岐点になる所。室堂までは20分の行程だがこの道すがらも面白い花々に癒やされました。室堂への最後の突き上げを経てパッと室堂管理センターに出た。「よく歩いた! 歩いたね~」などと口にしながら昼食をとる。

 そして宿泊受付を済ませて御前峰に向かう。今回はその先池巡りを計画に加えているので楽しみだ。この30分ほどの上り道中も花の宝庫といえるほど充実したお花畑でした。クロユリの群落には、喜びのビックリでした。御前峰では沖縄の労山会(後で知った)の一行と一緒になりごった返しの頂上でした。このグループとは次の荒島岳でも一緒になりました。頂上からの眺めは、天気に恵まれたので、振り返りの室堂山荘、眼前の剣が峰、眼下の雪渓を携えた青い碧ヶ池の姿はダイナミックで、これぞ白山!と思わせる景色であった。

 ひと渡り御前峰頂上を楽しんだ後、お池めぐりコースに入る。岩ゴロの登山道を翠ヶ池方向に進む。きつい傾斜の下り道を注意して降りていくと、雪渓にたどり着いた。雪は九州人にとってはいつもほっこりです。しばし記念撮影などして楽しむ。大汝峰の裾から折り返しの血ノ池付近は火砕流堆積物があり火山だと思わせる景色だ。そして千蛇ヶ池を経由して、16時過ぎ白山室堂に戻る。ベンチに腰を下ろし、とりあえずここで小乾杯を交わしながら健闘をたたえ合った。

 部屋の整理を済ませ、食事に向かう。かなりの宿泊人数と推察できるお客がいた。

食事はセルフタイプで順番に料理を受け取っていく。まずお盆、箸、味噌汁、おかずと順番に受け取っていく。何か味気ないぞ!缶ビールを買ったが空き缶は持ち帰れだという。それでもビニール越しの会話なれど少し盛り上がりました。そこそこに切り上げて睡眠の準備をします。8時消灯。いびき、寝言のごちゃ混ぜでzzzzzzzz。

 

 27日(3日目) 今日は室堂から殿ヶ池避難小屋を経て別当出合に戻るコースです。7:00出発。天気もよくて気持ちよく出ました。20分ほどで観光新道の分岐点黒ボコ岩につきました。右に進路をとり下ります。するとここでもお花畑の群落がありました。なんとも楽しい時間を過ごしながら下ります。同時刻に出発した沖縄労山の組とは追い抜いたり抜かれたりしながらの下山でした

 程なく殿ヶ池避難小屋が遠く下に見えてきました。道は踏み込まれていてはっきりしています。しかし小屋は近づいてくる様子がありません。それでもイブキトラノオ、イワカガミ、ミソガワソウ、コバイケイソウなどの花々にかまけているうちに小屋はぐっと近づいてきました。この殿ヶ池避難小屋はトイレがあるのみで、水場はありません。早々に腰を上げ別当坂分岐に向かいます。尾根筋で天気もよく北、右側谷筋の滝を眺めながら下りは気持ちよい。しばらくして、振り返ると殿ヶ池避難小屋がもうあんな遠くにあると感慨を覚えました。しかし別当坂分岐はまだまだです。この登山道も花々のオンパレードでした。

 別当坂下りに入ると登山道は一部破壊されていて、新しい登山道が作られていたのだが、この新道が足元がすべるのなんのって!しかも谷筋の岩ごろの登山道は傾斜が結構きつくゆっくりでないと危ない。やがて谷筋の登山道を離れトラバース気味に進む。かれこれ1時間歩き、12時前に別当出合に帰ってきた。

 そそくさと準備をして、勝山駅へ向け出発。Wさんとはここでお別れ(所用のため一足先に帰る)Wさんを見送り昼食の場所を探す。いい具合に駅前に「みどり亭」という店があったので入る。注文はそれぞれしたが、当方「おろしそばとソースカツ丼セット」を頼んだ。

そばもカツ丼もおいしく食べられたのでよかった。カツがちょっと揚げすぎたか?これはご愛敬。

さて、宿に行くには時間があるのでどこに立ち寄るか相談した。越前大野城、福井県立恐竜博物館の候補があり多数決で恐竜博物館に決まった。図らずもここは70歳以上無料との事 ラッキー!

 宿は「旅館弥生」こじんまりした宿で、風呂は家族風呂一つなので、女性陣から早く入れとの催促で男性はそそくさと湯浴みした。食事を待つ間時間があるので軽く一杯としゃれ込んだ。食事はとてもおいしく、話も大いに盛り上がった。 ここは家族経営らしく、サービスはこじんまりしたものだった。この宿の玄関先から越前大野城のライトアップが見えると教えてもらった。

 

 28日(4日目)  6:30朝食、7:10出発。一路荒島岳中出登山口へ。

道を間違えたりしても8時前登山口に到着した。

 今回この荒島岳登山は、A、Tさんは配車掛かりとして残ってくれることになった。山行にはすごく時間の短縮になりました。この中出登山口駐車場には「延命水」の水場があり、但し書きに「飲めないことはない。少しお腹が緩くなることもある。すべて自己責任で」とあった(これで名水?)

 最初の登りは林道をひたすら40分ほど歩く。するととっかかりの登山口に付く。ここで一休みして山に入っていく。植林の杉林を進み、二度ほど林道を横切り上っていくとブナの原生林の中に入って来た。やはりブナ林は、なんとなく優しく癒やされる。蒸し暑い中汗だらだらで急な坂をしばらく行くと小荒島岳分岐についた。10分ほどの登りで1186m小荒島岳に着いた。頂上ではなんと正面にこれからいく荒島岳があるではないか。迫力あるなあ。写真を撮ってすぐに戻る。

 少しずつ高度を稼いでさきを急ぐ。程なく鎖、ロープがセットされている「もちが壁」という難所にかかった。傾斜がきつくよじ登る感じで、ほとんど直登といっていいほどの傾斜だ。この山は全体に直登で登山道がついている。ジグザグの道が少ない。もう息がハアハアだ。足下も悪く続く、段差の高さが高いと感じた。やっとここをクリアーすると頂上はすぐだった。13時荒島岳山頂(1523m)。4人が先着、あとの2人は少し遅れて登頂した。万歳!! H、Yさん2人はシャクナゲ平までで、一足早くここから下山した。

 記念撮影を終えるとすぐ下山にかかる。シャクナゲ平まで急ぎ足で下ったが、16時の下山に間に合わないと判断し、30分ほど遅れる連絡を留守番のA、Tさんに入れる。心持ち早足になって長い下りを黙々と歩いた。

 下山後レンタカー2台の返却時間が気になりつつも、途中コンビニでお茶、コーラなど仕入れる。レンタカー事務所に着いたのがタイムリミットの18時ちょうど。こうもうまくいくものかと笑いました。

 ホテルは駅前のルートイン福井。町中のビジネスホテルで設備に不満はない。大浴場も併設されているが、まずはシャワーを浴びて夕食に出かける。Aさんが事前に予約をいれてくれていたのですんなり席に着けた。まずは生ビールで乾杯し賑やかな夕食宴会が始まった。福井の夜は早かった。二次会なし。ベッドでゆっくりお休みしました。

 ネット情報で「JR九州の運転手らがコロナに感染したため、濃厚接触者の車掌などが勤務できなくなり、ソニックなど日に100本運休するらしい」とのニュースが入る。緊急動議で、明日は観光なしで早めに帰ることに決まった

 

 29日(5日目)6:30から朝食、いつものバイキング形式。意識して野菜いっぱい食す。

そろって福井駅へ向かい、サンダーバード、新幹線さくら、心配したソニックにも順調に乗り継ぐことができ、よかった よかった。大分着16:00。駅での抗原検査も全員パスでした。(K記)

写真

森林限界を過ぎ視界がひらける/急登の連続

広い草原の弥陀ヶ原、山頂は近い/室堂に到着

白山山頂(御前峰)/室堂前で乾杯

白山をバックに神社前で/お花畑①

お花畑/お花畑③御池めぐり

お花畑④/お花畑⑤

荒島岳出発式/小荒島、後ろ荒島岳

荒島岳山頂/山頂のお花畑

 

               ♪ 久しぶりのテント泊山行でした ♪

 51から2日にかけて彦見山、釣鐘山に続き英彦山方面の新緑と花を求め、テント泊を8名で試みた。

初日:9時半頃、山国町の彦見山を目指して林道を進むと若者のテントを発見、彼らは山には登らず焚き火キャンプが目的らしい。 

 11時に登山道にとりつく、いきなり急な斜面が始まり格闘しながら進む、尾根にはミツバツツジが花をちらしているもののシャクナゲはまだまだ楽しめる。彦見山~釣鐘山経由で14時過ぎに下山した。

 山国の道の駅で風呂を浴びた後、から揚げを調達し英彦山野営場へ直行、広いキャンプ場で一番見晴らしのいい場所にテントを設置、ワインを飲みながら夕陽と夜景を楽しんだ。

二日目:早朝からいい天気で、北九州から来たⅠさんと合流して8時前にテント場から直接中岳を目指す、シャクナゲやミツバツツジの咲く北西尾根を進んだ。南回りで巨大な鬼杉や荘厳な玉屋神社経由でアップダウンを繰り返す、賑やかな英彦山神社の表参道(奉幣殿)に14時頃に戻った時には疲れたけどよく歩いたなと皆で笑った。

 2日間ともに結構変化のある面白いコ-スで、計画通りの爽やかなテント山行でした。また趣のあるコ-スを見つけてテント泊の山行を試みたい。(記事 S

(写真)

キャンプ場の夕暮れ/ミツバツツジ

満開のシャクナゲ/休憩中のCさん作品

近くば寄って見よ(鬼杉)

【栄誉功労賞】

労山には2年に一度「栄誉功労賞の表彰がある。

各会で通算20年以上在籍している人が対象者となる。今回大分労山では永井邦子様と生嶋健太郎様が受賞する事となりました。おめでとうございます。

4/16(南阿蘇)の例会日に現地で皆さんに披露することにした。

あいにく生嶋さんは参加できす当日は永井さん一人となった。出発前に賞状と記念品を手渡し参加者から盛大に祝福された。いつまでも健康で山登りを楽しんで下さい。

黒部渓谷下の廊下山行記 ( 河野啓二) 期日 2021.10.18~21

 出発にあたり思ったこと。まず怪我をしないこと、そのために慎重を期して行動を取ること。

1日目

 別府5時27分のソニックで、まず小倉へ。

   名古屋経由で信濃大町駅に着いたのが14:21分。誰もいないじゃないかというくらい閑散としていた。

 扇沢へ向かうバス停は駅前にあり、バスに乗り込むが乗客は2人。大型バスなのにもったいないと感じていたら、客の一人は途中で降りたので一人貸し切りで扇沢駅へ運んでもらった。

 アルペンルートの長野側始発駅、また黒部ダムの入り口である扇沢駅に着くと運よく15時ちょうどの電気バスに間に合い乗ることができた。予定は16:00だったのでラッキーな乗車でした。7人ほどの登山客と一緒でした。

 山上からは何度も見た黒部ダムですが、そばで見るのは初めて。観光をしたいなと思いながらも、明日からの緊張で素通りした。

 キャンプ予定の黒四ロッジは歩いて40分のところにある。歩く途中暮れ行く黒部ダム、紅葉にはまだ早かった樹々の景色を楽しみながら黒四ロッジへ。

テントを設営し、米を炊き、カレーの準備を済ませる。今回新しくワンウオールのテントにしたのでどんなものか楽しみであったのだが、夜中の2時くらいに結露のひどさで目が覚めました。やはりダブルウオールでないとダメなのかと思いましたが、重量1,200gは捨てがたい。結露は対策を考えるとしても、これでは雨には耐えられないと思う。

2日目

 5時に出発するつもりが、例のごとくあれこれ戸惑って、5時30分出発となった。昨日出会った登山グループは5時前に出発したようだ。気を取り直して歩き出す。ダムサイトに着いたのが6時。放流をしていない黒部ダムは静かで眠っているようだ。ここから案内表示に従ってダム出口に向かう。ジグザグの道をダムサイトに降りる。下から眺める黒部ダムは、迫りくる迫力がある。宮崎の椎葉ダムを思いだした。

 水量の少ない川を渡り、紅葉にはまだ早い木立の道を進む。ワクワクとした気持ちになる。木々の間の登山道を歩く。しっかりとした踏み跡のある道で迷わない。 

しばらく歩いていると下の廊下(旧日電歩道)らしくなってきた。7時半3分。危険なところには丸太、ワイヤーが整備されているので、しっかり安全は確保できる。周りを見回す余裕はなく、足元を確かめながらすすむ。

 内蔵助谷出合まで1時間37分。ゆっくりしすぎないかと気にかかる。鳴沢小沢、新越沢と着実に距離を稼いで行く。今日は16㎞の行程であるのでゆっくりもしていられない。

 新越沢の表示には、黒部ダムから6.8km、仙人ダムまで9.8kmとあった。

仙人ダムまでまだ9㎞もあると思った。時間は909

アップダウンを繰り返しながら旧日電歩道を行く。ここらはまだ川沿いで高度感はない。

この下の廊下(旧日電歩道)は戦前から電源開発の調査目的でつくられたもので、黒部ダムから仙人谷ダムまでを下の廊下(旧日電歩道)と呼ぶ。仙人谷ダから欅平までを水平歩道と表している。ここから崖に掘られた川沿いの登山道を行く。手すり、番線を意識して・・・。あるところでは滝水が登山道を流れ落ちているのでどうしても濡れて通過するという箇所もあり面白かった。

大ヘツリのところへ来た。ここのう回路は見上げるくらいに高く梯子が組まれている。黒部別山谷のう回路で高度感たっぷり。凄みを感じる所だった。三点確保で一段一段慎重に登り下った。950。旧登山道は、毎年キレツが入るので、復旧はできないらしい。

また、別のところではロープを頼ってよじ登った所もある。

ずーっとワイヤーが張られているが、白竜狭あたりでは下の廊下を歩いているぞ!との充実感を感じながら進む。ここらは全くのV字谷だ。水量も増えて川は轟々と流れ下っている。水はエメラルドグリーン。

やっと着きました。十字峡!1200着。つり橋から見る十字峡は、手前から剣沢の流れ込み、対面が棒小屋沢の流れ込みで、右が上流黒部ダム方向で左に流れ下っている。小学校の教科書で見た憧れの十字峡だ。

 上流側に近くまでいける所があるので降りて行った。なるほどここかと写真で見た場所に立ってみる。圧巻です。今は昔より底は浅くなっているのだそうだ。(阿曽原小屋主人談)

 さらに紅葉にはまだ早い登山道を行く。ナナカマドの実は赤くなっているが、葉はまだ緑のままである。相変わらず右側の崖下を意識して番線を頼りにして歩く。こんなところにもと、大きな石に足場がつけてあったりする。感服です。

 崖の岩場をくりぬいて作った道は、絵にもなる。改めて感心をする。この旧日電歩道は、その後黒部ダム開発許可の条件で関西電力が整備を請け負っているという。

 ここからは少し歩きやすくなった道を行く。しかしS字狭手前のここの部分が一番スリルがあった。足元には割れ目があり、頭上には岩がせり下がっていてすごかった。壁際に引っ付くように番線を握り通過した。

 S字狭といわれる所は、たしかにS字を描いているようなきれいな所だった。

エメラルドグリーンの川を覗くときは、左手は番線を握り、足元を確かめて体を傾けていく。ここまで歩いているわりに、時間がとにかく早く過ぎていく。126

黒部第四発電所の送電線が見えてきた。1:47

 山肌にぽっくりと現れる異様な姿、しかし表面に大きく関西電力との表示は迫力があって頼もしくも感じた。

 ここまで来れば仙人谷ダムはすぐそこだ。

 東谷つり橋を渡る。一歩一歩揺れるので慎重に渡る。渡りきるとダムまで車道を歩くことになる。仙人谷ダムの水は澄んでいて、底が見えた。土砂で浅くなっているためもある。

 話によると当初このダムはもっと上流に計画されていたのだが、十字峡が土砂に埋まりかねないというので、関係者が陳情を重ね現在の場所になったのだそうだ。220

高熱隧道を抜けてきたが、高熱というほどでもなかった。この後宿舎を通り過ぎ、トンネルを一つ抜けて急登にかかる。結構きつい登り坂を登り切り、あとは阿曽原温泉小屋へたどり着く。334

3日目。

 7:00に阿曾原温泉小屋を出発する。天気はみぞれ混じりの雨だが、寒さは感じない。

 キャンプ地そばの阿曽原谷を越したすぐから急登が始まる。息きらないようにゆっくり登り、30分ほどで水平歩道に出合う。しばらく樹林の落ち葉を踏みしめての歩きが楽しい。幾筋の滝を眺めたり、横切ったりで距離を稼ぐ。雨のため写真を撮ることに手間をとる。

 昨日は手を放す怖さから、今日は雨のため写真を撮る機会が少ない。この水平歩道は幾筋も滝水があるので飲み水には困らないと思う。

 折尾谷の砂防堰堤に到着。856。ここまで1時間56分。ここで休憩している二人組を追い抜く。この二人とは抜きつ抜かれつ最後まで一緒に歩くことになる。

 堰堤の中は、暗いけれどライトを出すほどでない。しかし入り口で頭を打った。やはりヘルメットは役に立つ。大雨の時はトンネル内に水が腰までたまるという。その時のために水抜き穴があるらしい。今回はそれを確かめていない。復旧処置用か、スコップが置かれていた。

 ずーっと続く水平歩道。いくつもの谷筋の向こう側に横一線で道が続いているのが、谷筋ごとに現れる。またあれを行くのかと苦笑してしまう。向こう側までの時間を計ると20分くらいかかっているようだ。838。周りが紅葉していたらどんなだろうと想像してみる。

 大太鼓展望台付近は、高度感がありとてもスリリングであった。足元、頭上に注意しながら通過するのだが、二度ほど頭をコッツンした。余裕がないのか展望台には行かなかった。後で知れば展望台からは欅平が見えるという。しかし、この日は雨なので見えなかっただろう。

 志合谷の深く進んだところに、かの有名な長いトンネルが現れた。真っ暗である。中は水が流れているとの情報があったので、慎重に進もうとしたが、10mほどでドボンと靴が水没した。後は、ジャブジャブと元気よく進んでいった。

 ここはヘッドランプが無いと無理だ。頭上にも気を付けながら歩いたけれど、やはり花崗岩の岩肌に二度ぶつけてしまった。

 志合谷のトンネルの後、少し上り坂になってまた水平歩道に入る。小さなトンネルを二つほどくぐるのだが、青の洞門のように岩盤をくりぬいている。これも大したものだ!

 欅平上部に着いた。1201。鉄塔が目印になる。ここから欅平駅まで1.3kmとある。ずっと下りである。駅までの中ほどに展望台があり、この展望台までは観光客も来るらしく道はよく整備されているが、疲れているので下りもきつい。

 欅平駅に着いたのが1時2分。阿曾原温泉小屋から6時間かけて到着した。駅でキノコそばを食べ、トロッコ電車の情報集めをした。

 今日は祖母谷(ばばたに)温泉にテント泊の予定だったが、雨が止まないので、祖母谷温泉小屋泊まりとする。

 さあ祖母谷温泉小屋に行くぞ!歩く時間を50分と見た。

 祖母谷温泉小屋は「ぽつんと一軒宿」である。入り口に「岳人の宿」とあった。ふもとにあっても、宿の仕様は山小屋対応であった。

 温泉の湯量はたっぷりで、水も温泉も出しっぱなしである。源泉かけ流しそのものだ。湯温度は60度という。男女別の露天風呂が人気らしい。ここも冬季は閉鎖する。

 明日は4日目 黒部渓谷鉄道にのって、乗り継ぎながら帰るのみである。

(写真)

下から黒部ダム/崖下80M

轟々と流れる水/出発7時

続く水平道/張られた番線

【北アルプス4座山行記】     2021年 9/19/4

                        原田正徳

91日、2日、3日、4日、長野県の蓼科山、御嶽山、燕岳、霧ヶ峰(車山)の4座に挑戦してきました。出発の23日前から天気予報では予定の4日間はいずれの日も雨模様。

とは言え、飛行機や宿のキャンセル料も安くなく、「雨、降ったとしても少ししか降らないよ」なんて根拠のない予報を自分に言い聞かせての強行でした。

 

91日 【蓼科山】

 福岡空港を発つ時に見えていた陽射しは、松本空港では見えず、天気は予報通り雨。

天気回復の淡い期待を持って蓼科山7合目登山口へ。思いが天に届いたのか登山口での天候は曇り。雨は降っていない。

 早々に下山してきていたカップルに出会い、話を聞いてみると「山頂付近では雨はなかった。ガスがかかっていて眺望はゼロ。風が強くて早々に降りてきた。」とのこと。

「眺望ゼロ」は悲しいが、気持ちを引き締め、蓼科神社の鳥居をくぐって登山開始。雨に濡れた木々の美しい緑に囲まれて癒されながらのスタートだったが、「馬返し」の案内ポイント辺りから登山道に小岩が出てきて歩きにくい。急登な上に、岩だらけのガラ場は結構きつい。時折吹いてくる風が心地良かった。

 1時間ほどで、蓼科荘着。中に明かりがついていたが人の気配は感じられない。辺りはガスがかかっていて眺望は確かにゼロ。残念。

 更に頑張って岩だらけの登山道を30分ほど登り蓼科山頂ヒュッテに到着。山頂まであと一息。元気を振り絞って山頂へ向かう。駐車場で会ったカップルが言っていたように風が強い。突風が吹いて、何かに掴まっていないと吹き飛ばされそうなくらい。ガスで視界が利かないうえに強風という悪条件。姿勢を低くしながらやっとの思いで山頂到着。事前に写真で見ていた通り岩だらけ。記念写真を撮って蓼科神社奥社を廻り、早々に下山開始。

 ガスと風が治まったあたりで昼食。暖かいカップラーメンが美味しかった事この上ない。下山途中1匹の鹿に出会った。登山者と共生ができているのか近づいても逃げない。厳しい登山道の中で癒しの一時でした。

92日 【御嶽山】

 宿で目覚めたら外は雨。4日間の中でこの日の降雨確率が一番高かったが、天気予報が綺麗に当たった。

 御岳山は山岳信仰の厳しい山と聞いている。雨の中、今日も天気の回復を願いながら出発。

 1時間ほどでロープウェイ鹿ノ瀬駅に到着。依然雨は降っている。広い駐車場には登山者のものと思われる車は23台しかない。白装束の修行者と思しき二人がいた。信仰の山なんだなと改めて実感。

 修行者を見倣い、自分たちも「行くしかない」と気持ちを鼓舞し、しっかりと雨具を装備してロープウェイに乗車。15分間の空中遊覧だったけど、周りはガスと雨で何も見えないまま登山口の飯森高原駅に到着。残念。

でも、気が付くと雨は随分小降りになっている。やはり雲の上か?

雨が上がってきたことと、白装束の修行者と思われる人2人が少し前を歩いていることに勇気づけられ登山開始。

 登山口付近では、登山道に敷き詰められた木材チップが心地よい。「こんな道がずっと続くと良いな」なんて甘い気持ちがよぎりながらも、昨日と同様、雨に濡れた木々の緑が美しい。いつもは流れていないだろうと思われる渓流の音と水しぶきも心地よい。

 雨に濡れた登山道の滑りに気をつけながらほどなく「行場山荘」に到着。人の気配はない。

さらに歩を進めたが、この辺りでもう雨はほとんど降っていない。雨具を脱いで身軽になり、新たな気持ちで再スタート。1時間ほどで女人堂に到着。途中、昨晩女人堂に泊まったという登山者に出会い少し勇気づけられた。

 女人堂付近では、多くのお地蔵さまが祀られていて神聖な信仰の山であることが実感される。7年前(20149月)の噴火で犠牲になった多くの登山者の霊を悼んでいるようにも見える。周りには、溶岩が固まったのであろう巨岩から小石に至る大小様々な黒い岩(石)が多くあり、当時の噴火の凄さが彷彿とさせられる。

 天気の方は、時折ガスが晴れ、登って来た道々を振り返ることも出来た。この辺りが森林限界か、樹々は少なく登山道に岩が溢れ始め、滑りやすく歩きにくい。

 ガスに囲まれた急傾斜の岩道の連続で緊張感が続いているうちに石室山荘に到着。山荘の中を通って人心地ついたもののそこからさらに岩道の連続。途中「御嶽山噴火災害慰霊碑」があり手を合わせた。ようやく山頂着。御岳神社山頂奥社がありここでも山岳信仰の山であることを実感した。

 雨は降ってなかったが、ガスに囲まれて眺望は利かない。それだけに神聖な感じも強い。

 ここで、急に大粒の雨が降って来た。半端じゃない勢い。これが1時間も続いたらと思うと怖くなるくらいの勢い。取り急ぎ山頂にあった頑丈そうなシェルターに避難し、タイミングよくここで昼食。この間、雨水が岩の間を勢いよく流れてくるのが見えた。一抹の不安がよぎったのも事実。幸い雨は昼食時間中に上がってくれた。

 眺望は利かなかったものの、3064mの山頂を極めた達成感を胸に下山開始。途中、二ノ池まで足を延ばしプラスアルファの達成感も掴んだ。

 下山途中、登山口で一緒だった修行者2人が念仏を唱え、ほら貝を吹いている場面に出会った。ほら貝には神霊が宿っていてこれを吹くことで魔除けにもつながるとの事。ダメもとで「ビデオに撮りたいから吹いてもらえないか」とお願いしたら気持ちよく了解していただき、霊験あらたかなほら貝の音を今一度聞くことが出来た。御嶽山の登頂と無事下山に感謝。

93日 【燕岳】

「北アルプスの女王」の異名を持ち、多くの人から美しい山と賞賛の声が聞かれる。

 今回の山行計画の中で一番登りたかった山。そんな気持ちはさておき、この日もやっぱり雨に降られながらのスタート。とは言え、この日も登山口付近ではもうすっかり雨は上がっていた。

 曇り空ではあったけど、涼しい感じの中で登山開始。急登が続くが綺麗に整備されていて、木々の緑や、白樺の木、クマザサの群生がアルプスの山の中にいることを実感させてくれる。一昨日、昨日の岩だらけの登山道を思うと、緑の間を縫って走る土の上を歩けることが嬉しい。

 2時間半ほどで合戦小屋に到着。10人ほどの登山者が休憩していた。この小屋の名物と言われているスイカを食べて、元気と水分を補充。体力、気力を充実させ一気に山頂を目指す。

 燕山荘付近では、色とりどりの高山植物が出迎えてくれた。黄、白、青、ピンク。とりわけ紫色のトリカブトの花が美しい。「お花畑」と言われる風景に癒された。

 いよいよ山頂は近い。燕山荘を横目に尾根歩きで歩を進め山頂を目指すが、ガスに囲まれて期待していた眺望はほとんど利かない。残念。時折風が吹いて、近くの山々が見え隠れする。評判のイルカ岩、メガネ岩は「なるほど」と思わせる形をしていた。

 ほどなく山頂到着。途中、数人の登山者に出会ったが、山頂は妻と二人で借り切り。

 やっぱり眺望は利かない。しばし、ガスが晴れるのを期待して佇んだが期待は叶わず、事前に写真で見ていた美しい壮大な風景は臨めなかった。やむなく下山開始。北燕岳にも足を延しこの日もプラスアルファの達成感を味わうことが出来た。

 途中、宿泊が計画倒れに終わった燕山荘にも立ち寄り、山荘前の広場で昼食。暖かいカップラーメンとスープが美味しい。周りには多くの登山者がいて思い思いに燕岳の風景を楽しんでいる。昼食中、周りから急に歓声が上がった。燕岳方向のガスが晴れてきている。100%ではないが、見たいと願っていた景色が広がってきた。白い砂地と幾重にも連なる奇岩、緑のハイマツのコントラストが美しい。周りの登山者が競ってシャッターを切っていた。自分もその中の一人。遠いアルプスの峰々は臨めなかったが、雲の中、燕岳が織りなす幻想的な風景もまた素晴らしかった。

 またいつか登ることがあるかな?その時は快晴であってほしい。また違った燕岳を楽しめる事間違いない。

94日 【霧ヶ峰】

 この日も宿を出るときは雨。天気予報よく当たる。

でもこの日も登山口付近では雨は上がり、雨具は不要。

 コロボックルヒュッテの駐車場に車を止め、軽装で登山開始。緩やかな斜面をハイキング気分でゆっくり登った。今日はガスもなく眺望も開けている。ビーナスラインを走る車、遠くの山々が臨める。ここは山というよりのどかな高原。車山山頂で景色を楽しんでいると急に雲が出現。視界は数メートルとなり、さっきまで見えていたビーナスラインもすぐそこの山々も見えなくなった。変わりやすい山の天気か?気を取り直して山頂から遊歩道沿いに湿原の方へ周ったがやはりガスの中。1時間半ほどで高原を周遊。

 今回の山行、最後の日はのんびりできた。

 

 4日間の山行、天候に恵まれたとは言えないが大いに楽しみ、癒され、達成感を手にすることができた。九州百

山、日本百名山まだまだ登ってみたい山は沢山ある。登山仲間との触れ合いも楽しい。

 次はどの山に登ろうか?そんなときめきが心を豊かにしてくれる。

八ヶ岳縦走記録  ‘21..28(水)~8.1(火)5日間 (河野)

令和3年7月大分勤労者山岳会所属会員において、八ヶ岳縦走計画を立ち上げました。

メンバーは、リーダー長澤孝一、サブリーダー古谷耕造、切封、雪野、高橋、河野、近廣の7名です。

 事前の打合せを済ませた段階から、心は八ヶ岳に飛んでいきました。準備として交通手段は往復JRを利用するので、古谷さんからの切符の注意点などを教えて頂いた。ジパング俱楽部割引など知らなかったので大いに勉強になった。

 第一日目 大分・別府 ~ 縞枯山荘(泊)

出発は7月28日(水)、帰着は8月1日(火)の4泊5日の大遠征だ。当日は大分組が大分駅からソニックに乗車、別府組は別府駅で合流し小倉へ向かった。小倉からは新幹線のぞみで名古屋まで、それから特急しなの号で塩尻まで、そして中央線あずさ号に乗り換え茅野駅に着いた。茅野駅では待ち合わせのタクシーに乗り込み北岳ロープウェイ駅に向かった。途中買い出しのためスーパーに立ち寄った。これがありがたかった。

北岳ロープウェイ駅はこじゃれたたたづまいをしていて、欧風的な雰囲気を醸していた。さてロープウェイ乗りこむのだが、K氏がタブレットをタクシー忘れたという。乗車を一便遅らせるかという間に、連絡がつき事なきを得たが、けちの付き始めであった。

一気に高度を稼ぐロープウェイは快適な乗り物だ。あるいて登れば2時間ほどかかるところ、10分ほどで山上駅についてしまった。縞枯山荘までゆったりと時間があるので坪庭なる散策路を歩いてみる。家族連れやアベックには天気さえよければたのしめると思う。そうこうしているうちにボチボチ行こうかということということで、縞枯山荘に向かう。木道の上を10分ほどあるくと縞枯山荘が見えてきた。

山荘に着くと二階の窓から愛嬌のあるお嬢ちゃんが声をかけてくれたので、山荘の子供さんかと思ったら、おばあちゃんと二人連れのお客であった。午後3時半に到着しため夕食には早い。とりあえず懇親会をしようとなり宴を開いた。これが結構楽しかった。

夕食は鶏肉のあんかけに野菜サラダ、手作り感満載であった。おいしくてごはんのお代わりをしました。お客は我々入れて9人。夫婦で山荘経営維持をされておりアルバイトは入れてないとのこと。30人くらいまでなら二人でやれるとおしゃってました。

小屋泊ではシュラフは不要だが、時節柄、マイシーツを持参し布団にセットした。いがいと星空が見えました。

 第二日目 縞枯山荘~茶臼山~麦草峠~丸山~中山峠~黒百合ヒュッテ(泊)

朝食は5時30分。しっかり腹ごしらえをして出発準備にかかった。6時30分にラジオ体操をして、記念写真を撮って出発。目の前にそびえる縞枯山への道は、まっすぐ上に続いており、石ゴロゴロの登山道できつかった。1時間30分ほどで尾根筋に出た。縞枯山展望台に着いてみれば霧深し見晴らしはない。縞枯のいわれの模様も確認できなかった。一休みして茶臼山に向かった。一度下ってまたひたすらまっすぐの登りが待っていた。茶臼山でも視界は聞かず霧の中。大石峠まで来た。麦草峠はすぐそこだ。ここでは峠の旧道が残っていて、その昔は、村人や商人たちが予備の草鞋を腰に行き来したことだろうと想像してしまう。麦草峠に出るとドーンと国道299号線が走っている。なんでも全国で2番目に高い標高(2127)の峠道だそうだ。駐車場の公共トイレはきれいでした。田中陽希も泊まったという麦草ヒュッテを後にして白駒池に向かう。景色の良い「白駒の奥庭」を通過して白駒池に着いた。観光地らしく観光客がたくさんいた。休憩所で昼食をとり、雨が落ちてきたのでカッパを出した。ここから高見石小屋へ上って行ったのだが、途中でリーダーがポールの先をひろってくれた。これは私が茶臼山でポールの先端部分を折ってしまい使えなくなっていたので、大いに助かりました。中山展望台に着いたときは15時を回っていたため、宿へ遅れる旨の連絡係として、きりちゃんと私で先発した。速足で中山峠へ急いだ。黒百合ヒュッテには4時過ぎに着いた。後続部隊も30分遅れで全員到着した。宿の夕食はハンバーグ、サラダ、高野豆腐の煮物、佃煮、ふりかけなどでした。

第三日目 黒百合ヒュッテ~東天狗岳~根石岳~根石山荘~箕冠山~夏沢峠

      ~硫黄岳~硫黄岳山荘~横岳~赤岳天望荘(泊)

今回のハイライトコースで長丁場となる。「皆さん気合を入れて」とリーダーの声。

今日も5時半ごろ朝食をとり6時30分には出発した。そしてすぐ15分ほどの天狗岳への急登道に取りついた。天気が良くなりこれから登る山が見通せるようになったので、あれが天狗岳かな?などと会話しながらたのしく歩いた。東天狗岳、根石岳とすぎて根石山荘のコマクサ群落に感心しきりであった。ここから夏沢峠まで1時間ちょっとの行程である。天気が良いので快調に歩を進めた。10時半夏沢峠に到着した。二軒の山小屋は閉鎖中だった。オーレン小屋のほうへ下る家族連れが休憩していた。ひと休憩したあと、目の前の硫黄岳絶壁を眺めながら歩き始めた。硫黄岳稜線に出たら遠く赤岳が見えた。一部きれいに石を敷き詰めた登山道があり山小屋の人たちの仕事だと気づかされる。硫黄岳には12時ちょうどに着いた。硫黄岳の火口と三角点を確認しようとしたが通行止めにされていてできなかった。ここから横岳への稜線は歩きやすかった。途中硫黄岳山荘に立ち寄り小休憩をとった。水ペットボトル50円なり。ノンアルコールビール400円なり。ありがたかった。外のテーブルで相席した看護師のお姉さんはゆっくりビールしていた。なんでも三回目の宿泊なのだそうだ。これから雨になるとの予報を教えてもらいながら別れた。14時30分横岳に着いた。このころから空模様が怪しくなりだした。雷もなり始め、程なく雨になった。かなり強い雷雨となり、横雨粒が頬を打つ。40分ほどの我慢であった。雨が上がったころで赤岳天望荘が見えてきた。16時過ぎ天望荘に到着した。

部屋は10人二段ベット部屋で、7人で使う贅沢!新築らしく木の香りも残っていた。フロントで「リーダーのご要望にお応えしました」と聞こえた。ただしトイレが近くだったのでその匂いがした。

夕食は鶏のもも唐揚げ、たらのめ天ぷら、杏仁豆腐マンゴウでした。

朝食 サバの煮込み、ウインナー、たけのこ煮つけ、青物、梅干し

赤岳天望荘は食事が良いと聞いていたが、自分の口にはちょっと合いませんでした。コーヒーのサービスはバッチグーで、5~6杯頂きました。

第4日目 赤岳頂上~キレット小屋~ツルネ~権現岳~西ギボシ~青年小屋

朝の阿弥陀岳を右に見て赤岳山頂へ一歩一歩登っていく。1時間かかって赤岳山頂に着いた。狭い山頂で写真を撮りすぐに権現岳方向に下山する。かなりの急坂で危険個所を注意しながら下山していく。キレット小屋に9時45分着いた。この後、権現岳手前の20mくらいの大梯子に取りつく。これを一気に登ったので非常に疲れた。権現岳へは12時45分に着いた。表示が消えかかっていたので、確認に戸惑った。頂上直下に閉まっていたが山小屋あり。東ギボシ、西ギボシとどちらも岩場の南斜面を通り過ぎて青年小屋に向かう。16時半ごろ青年小屋に着く。赤茶けたトタンのツギハギだらけの有様は、なぜか趣を感じさせる。入り口には赤ちょうちんがかけてあり「遠い飲み屋」とあった。とりあえず水場へ水汲みに行く。これが片道5分とあったが、往復15分かかった。トイレは昔ながらのぽっちゃんトイレだったが、においは気にならなかった。今日は土曜日のためかお客が多かった。35~36人くらいか。

夕食はアジフライ、レタス・海藻サラダ、大根と鶏肉煮つけ、豚汁、豆腐、メロン。朝食はシュウマイ(美味)、卵とじ、菜っ葉、梅干し、味付け海苔

 第5日目 青年小屋~網笠山~押出川~観音平~小淵沢駅

出発の時リーダーが一言「ここの親父は愛想がない!」そう、それが山男だー!

6時30分青年小屋を後にして網笠山に取りかかる。大きな岩をすり抜け、乗り越えるように進む。通りぬけるのに15分ほどかかった。樹林帯の中ほどでヒカリゴケの生態がみられるとの情報から探してみた。網笠山山頂は天気に恵まれたので、下界の街並み、振り向いての八ヶ岳が眺望できた。編笠山からの下りは変化はあったがとにかく長く感じた。樹林のなかを歩くのはいつも気持ち良い。観音平に着いたときはホットした。アーアッ、 満足、満足。(河野)

山小屋ランキング 1青年小屋 2縞枯山荘 3黒百合ヒュッテ 4赤岳天望荘

移動手段 〃   1茅野ジャンボタクシー 2のぞみ 3徒歩

お土産  〃   1シャインマスカットゼリー 2白ワイン(小淵沢駅) 

2021大分労山・夏季遠征(八ヶ岳縦走)報告(雪野)

7/28(水)

 大分労山恒例の夏季遠征、今年は八ヶ岳である。参加者は7人。朝5時18分、大分駅から出発、塩尻経由茅野へと向かう。メンバーが事前にJRの『安近短』を調べてくれていたので、乗り換えもスムーズ。15時には八ヶ岳ロープウエイに乗り込んだ。標高2237mの山頂駅から坪庭の散策路を歩いて20分、1日目の宿、縞枯山荘に着く。ご夫婦でやっている小さな山小屋、他のお客は75才の女性と小学生の女の子。私たちの登る逆コースを来て、明日は蓼科山に向かうとか。(こんな二人でも登れるのだと安心したのは、あとで思えば、大変な間違いであった)。

7/29(木)

 縞枯山荘を6時30分にラジオ体操をして出発。毎朝、予定より30分早く出発することにしたのはNリーダーの慧眼。この30分が、この後、貴重な時間となる。

 まずは縞枯山(2403m)から。立ち枯れになったシラビソが、縞状の模様になって広がる。その後、樹林帯の中、苔を楽しみながら、茶臼山、大石峠、麦草峠と順調。コバイケイソウ、フウロ、オダマキと夏の花も優しく。白駒池あたりから通り雨。中山峠まで荒れた登山道を延々と登る。ここは本当に辛かった。

 今日の宿は、黒百合ヒュッテ。ここも宿泊客は少なく静か。この小屋の名物のハンバーグが出た。夜中に外に出ると、まさに「星闌干」。(これが見たかったのだ)。

7/30(金)

 黒百合ヒュッテを出て、いよいよ、赤岳に向かう。東天狗、根石岳、冠山と進むと、やがてコマクサの丘が現れる。霧がかかったような緑の葉の中に、駒の面に似た薄紅色の花がスクッと立つ。手のひらに乗るサイズで、他の植物が生えない砂礫の地に群れ咲く不思議な花だ。

 硫黄岳(2760m)の切り立った断崖を楽しみ、硫黄岳山荘で昼食。女性の登山者が、生ビールを呑みながら、この先のコースのアドバイスをしてくれる。楽しい気分はここまでで、横岳に差し掛かると、岩場、鎖場、梯子が次々に現れる。さらに地蔵ノ頭を過ぎたあたりから、滝のような夕立雨と雷。先頭を行くリーダーの声が厳しくなる。岩場が得意なk女子が先導してくれる。雨は1時間ほどで小降りになり、霧が晴れると、あたり一面、赤、青、黄色のお花畑。(生きていて良かった)。

 赤岳展望荘(2722m)には、予定の1.5時間遅れで着く。熱いコーヒー、ストーブ、真新しい木の二段ベッドに柔かい布団。(本当に癒されました)。

7/31(土)

 今日はいよいよ八ヶ岳連峰の主峰赤岳(2899m)だ。天気も良好。赤岳展望荘の裏から、赤茶色の急斜面を、高度が高くなったので深呼吸をしながら、ゆっくり登る。1時間ほどで山頂。立派な祠もある。横岳、硫黄岳などこれまで歩いてきた山々が一望できる。

 赤岳からの下りも、ざれ場、岩場、ハシゴ場の連続。権現岳(2715m)直下では61段の、ほぼ垂直のハシゴも現れる。みんなで声をかけあいながら慎重に登る。権現岳を越えると、やがて眼下に青年小屋の青い屋根が現れる。青年小屋(2400m)は別名「遠い飲み屋」。前庭で、橙色のダルマユリが迎えてくれる。ベンチではすでに何組かの宴会が始まっている。土曜日のせいかテント場は若い人でいっぱいだ。お酒、おつまみも居酒屋並みに充実。夕食もメロンが出たり豪華。消灯まで宴会が続き、都会風の会話が聞こえて楽しい。夕暮れの富士山を飽かずに眺めた。

8/1(日)

 いよいよ最終日。天気も良い。最後の編笠山(2524m)に登る。小屋の裏が登山口。途中、岩穴の奥にヒカリゴケを発見。山頂は、富士山、北アルプスの大展望。今回の私たちの縦走路も見渡せ、やり遂げた感に浸る。下りは、押手川、雲海を経てタクシーの待つ観音平へ。ダケカンバの樹林を駆けるように下りた。

(最後に)

 助け合い、学び合いが労山のモットー。今回も、例会での訓練とチームワークに助けられた。未熟な自分と向き合う良い機会でもあった。県外遠征はこれからという新入会員の皆さん、来年は、ぜひ参加してください。(雪野)

(写真提供、長澤)

(山頂)硫黄山、権現岳、赤岳、編笠山

(山小屋)縞枯山荘、黒百合ヒュッテ、青年小屋

(みんな頑張る)縦走地図、赤岳からの厳しい下山

(花)岩陰のイワギキョウ、コマクサ、コマクサの丘、コマクサの丘が続く

  大分百山完登

2021/ 3/27 岳滅鬼山) 福田カツ子

 「大分百山」の存在すら知らずに始めた登山…主催者に連れて行かれるがままについて行った山の数々…登りはじめて20~25年くらい経ったような気がします。すっかり山の空気に魅了され、いつの間にか山中心の生活になっていました。

 皆さんに刺激され、「大分百山」、「九州百名山」、「日本百名山」など少し意識するようになりました。おかげで岳滅鬼山を最後に「大分百山」を終える事が出来ました。導いて下さった方々、ご一緒して下さった皆さん本当にありがとうございました。

   山の空気は、美味しくて不思議な力を与えてくれます。だからまだまだ山人生、続けたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

 2020 10/25 【姫島:矢筈岳】 大分百山達成   

最初に登った由布岳、早朝の湯布院の町が雲海の下に沈んでいたのを思い出します。

 祖母・傾は誰もが登る山、季節を問わず大変な山は大障子でした。春の傾にアケボノツツジ、冬の雪山に星生山、国東半島が一望できる千灯岳、最後に登ったのが姫島の矢筈岳です。

大分百山を完歩できましたのは会員の皆様の援助のおかげです。早朝迎えに来て下さった加藤様本当に有り難うございました。どの山も言葉では尽くせない思い出があります。

 最後につたない一句「姫シャラの 木肌まぶしき 新百姓」 大好きな山です。(記:滋野マチ子)

2020年 9/22(秋分の日) 晴れ【由布岳 800回記念山行】 5

渡邉さんの「由布岳800回登頂山行」に見届け役・付き添い要員として随行しました、秋空の好天に当たり登頂条件は良好、Tリーダーを先頭に登ってきました。日出のNさんは体調不良で登れないからと、わざわざ登山口まで激励に来てくれ、手作りの横断幕を受け取る。

 マタエから鎖場を攀じ登り予定通りのタイムで西峰山頂に到着、幸い山頂は私達だけの貸切状態だったので記念写真、ビール(ノンアルコール)で乾杯、万歳三唱をして偉業達成を祝福した。次回は900回です。下記に渡邉さんから一言感想が寄せられています。

 

【由布岳800回登頂にて】 渡邉直美

山は回数では無いと分かっているが・・・

由布岳が好きと言うことが一番かも知れない。

 60歳を過ぎた頃から体力が低下し、気力も一時無くなり、でも由布岳に登ると心が感謝の気持ちになる。

 平凡な日々にも活力が湧く、だから続いているのだろう。

 目標は70歳までに1.000回だ!

 

ほら、直ちゃん、おいでと今日もユッピー(由布岳)が呼んでいる!

 2020年7月 原田夫妻 大分百山大分百山完登報告

私たちが、登山に魅かれ始めたのは2015年頃からで、その当時は、春と秋のみ久住山系を中心に、ぽつぽつと登っていました。

「大分百山」の存在を知り、リストに従って登ってみようかと意識したのは、201812月初旬だったと思います。その後、年末の多忙な時期なのに4座登り、2019年の、正月休みに4座登ってからは、大抵毎週末(もちろん、週末用事が入り行けない事もしばしばではありましたが)多い日には13座を巡りました。例えば、釈迦ヶ岳、御前岳と渡神岳だったり、野津原の障子岳、御座ヶ岳と鎧ヶ岳といった具合です。

 それでこの年には、52座を、そして2020年に入って新型コロナウィルス感染症の影響を多少受けながらも、28座登り、6月に姫島の矢筈岳で百山目を登り終えました

割と早く百山完登できたのは、201811月にYAMAPのアプリを教えて貰ったこと、夫婦2人での行動だったことが大きかったと思います。

 この間、たくさん登ったので、残念ながらどんな山だったか思い出せない山もいくつもありますし、地図で探しながら行けば位置関係も分かると思いますが、ナビが連れて行ってくれるので、どの地域のどのあたりに位置してるのか、定かでない山もいくつもあります。

 印象に残っている山は、熊群山でしょうか。

県道沿いに「熊群神社参道入口 この上、五百米、駐車場あり」の看板を確認し進むと、落ちそうなほど道が狭く(この日は大きな車で行っていた)急勾配、急カーブの箇所で車の後輪が浮いてしまって一時動けなくなり、冷や汗ものでした。一旦先の駐車場まで進み、県道脇まで引き返してからの再スタートで、やっと一安心。今でもそうですが、この時は更に登山経験が浅く、山の概要を調べてから登るという意識が薄く、「805mの山だ。軽くちょっと行って登ってこよう」という安易な気持ちでした。この心構えというのがその後の疲労度を大きく左右するという事をこの時、思い知りました。

 林道の傾斜はかなりきついし、苔むした急な長―い石段(急で滑りやすく、ロープが備えられている)が出現するわ、その先、90度の絶壁に近い大きな岩登り(鎖が太く重いので女性の手には余り取りつき難いし、足場が良いとは言えず、リーチが足りない)あり、その先も次々と鎖やロープの急登が続く  つ、つ、疲れたっ、、、 

 往復2時間余りの行程なので、登山概要を把握し、気持ちに余裕を持ちながらゆっくり登れば、ここまで疲れはしなかっただろうと思い、反省しきりでした!

 好きな山は、原生林が美しい新百姓山、巨大な花崗岩の一枚岩を流れ落ちる観音滝や甌穴形成するエメラルドグリーンの渓流が美しい木山内岳、紅葉の美しい鎮南山などなど、、、沢山です。

 この年齢になって、こんな楽しい趣味に出会えたことに感謝しかありません。今後も、労山の諸先輩方に様々教えていただきながら、登山できる体力を維持し、気になる九州百名山や日本百名山を安全に楽しみたいと思っています。ご指導よろしくお願いいたします。(原田)

 

 写真は熊群山の岩登り、木山内岳の観音滝と甌穴形成の渓流

2019年 9/78日 【九ブロ:元気の出る集会】

     佐賀:北山少年自然の家 10

 2年に一度各県持ち回りで開催されている「元気の出る集会」が佐賀でありましたので報告します。九州各県から161名の山男・山女が集い、有意義な勉強会、活発な交流がなされました。

7日は連盟本部今野さんの特別講座と各分科会での勉強会。

8日は5コースに分かれての交流登山。

特に夜の交流会は他県の芸達者に圧倒される感じも受けながら大分組もSさんの指揮で「坊ケツル賛歌」を発表して大いに盛り上がった。初日は台風の余波が残り天気が心配されたが2日目の交流登山はそこそこの天気になり無事終えることができました。

写真

開会式/分科会のカメラ教室

夜の交流会風景(歌い踊る唐津労山の皆さん)/大分労山の仲間達

交流登山(登山口)/井原山(4班の仲間と記念写真)

雷山(大分組)/「樫原湿原散策」に参加した大分組

閉会式/佐賀のアサギマダラ

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 2019年6月23日(日)参加者10名

 今年は節目の年なのか、先月は九州百山、今月は大分百山、登頂できました。

緑の草原の登山口から、時々、由布山を眺めながら、立石山の山頂着。

バンザーイ!!Sさん用意のシャンパンでカンパーイ・・・ありがとう、感激です。

 

 仲間の皆さんのお蔭での百山です。(今回同行の人は、ほとんどの人が百山達成者でした。) これからも季節を楽しみ、おしゃべりを楽しみ、山歩きしますのでよろしくお願いします。   幸野 

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2019年 5/1(水) 福岡「立花山」幸野さん登頂

これで九州百名山達成しました。おめでとうございます。

本人から感想が届いていますのでお届けします。

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20095月入会、山芍薬の天主山に参加して11年、気が付けば九州百山達成です。期せずしてその日が令和の幕開けとは・・・又、新しいページが始まるかな。

 山歩きは私の第二の青春、四季折々の風景に感動、わいわい楽しいおしゃべり、息が上がってヘタるけど、とにかく楽しい。

これからもよろしくお願いします。」幸野ケイ子

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2019年 4/16(火)【由布岳100回記念登山】 

 高橋さんが由布岳100回登頂を達成しました。

 3年半での登頂です、おめでとうございます。日本百名山、九州百名山、大分百山、九州オルレ完歩等々各人それぞれ目標を持って頑張っているなかでの一つの大きな成果です。 

「皆で盛大に記念登山をしましょう」と持ちかけたのですが300回、600回を超える人がいるのに「たった100回では恥ずかしい‥」と言って遠慮するのを何とか説得してささやかな記念山行を行いました。

静かにささやかにと云う本人の希望で同行者はKさん、Kさん、N3人。 4/16天気快晴、8時正面登山口を出発、先頭は当然高橋さん、途中から何処かの会社の新人研修30数名と一緒になる、若い人は日頃山登りなどしていなくても元気が良い。そのうち新人研修生の3人娘と前後して歩くようになる。「キツイ、モーダメ」とか泣きごとを言うので高橋さんが「人生はもっと厳しいよ!」と言うと「あッ!その言葉説得力あります」といって、それから高橋さんは彼女等から隊長と言われるようになる。「隊長あとどの位ですか」「隊長右でよいですか」とかすっかり慕われていた。 

2時間10分で東峰到着、記念写真を撮ったあとKさんの音頭で万歳をすると居合わせた新人研修の若者も唱和をしてくれる。登山道から外れた所に記念碑を埋め100回登頂イベントは無事終了しました。本日で426回目と云う男性、657回目と云う女性にも会いました。

(足掛け4年の内訳)       

201617201740201830201912、本日で100回目 

(写真)

上:山頂①/山頂②/すっかり懐いた娘っこ/若者達  

中:記念碑/コーラで乾杯/標識整備のボランティアさん650回を超すWさんと‥

下:豊後富士

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2019年 1/12(土) 『新年会』 上宗方:ハレヤ食堂  参加者:12

恒例の新年会がAさん関係のハレヤ食堂でひらかれた、世界一周船の旅から帰国したばかりのOさんの旅報告や、早決まった夏の遠征(利尻・礼文)、(北アルプス縦走:裏銀座)の話で大いに盛り上がった。今年も「チャレンジ精神と安全登山」あい矛盾する課題を皆の団結で乗越え山登りを楽しみたいものだ。

写真

上:ハレヤ食堂/Kさんの司会で始まる

 

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            ●忘年会2018

128日(土) 《忘年会》 13名    湯布院S

 恒例の忘年会が由布院のS邸で行われた。飯盛ケ城から13時半に下山すると大方の準備はすでにできていた。山に登らず朝から夕餉の準備に専念してくれたSさん・Uさん・Mさんに感謝である。 

 S邸自慢の露天風呂で汗を流せば忘年会モードは万全。まだ陽の高い4時から始まる。ひとしきり料理をいただき腹が落ち着いた後は昔懐かし歌声の合唱・フルート独演・手品と19時頃まで1次会が続く。泊なしで帰る人を見送ると2次会はカラオケになる。結婚をとるか踊りをとるかと迷うほどのKさんの踊りも披露され大いに盛り上がる。女性陣が休んだあとコタツの間に移った3次会も22時頃で終了となる。 

 翌日は朝風呂に入り朝食をいただき好評のうちに解散となった。「食事の準備等全部男性でします」‥と大口をたたいていたが結局食事の準備は女性陣がテキパキとやってくれたので、せめて後片付けぐらいはと男性陣も最後になって少し頑張りました。 

 

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 大分百山完登                雪野佐喜子

「大分百山」は、日本山岳会東九州支部が、1980年に、県内で名前が付いている山が1000余りあり、その中から「姿が美しい山」「地元の人に親しまれている山」「登山、ハイキングができる山」などの条件で100山を選んだもの。私は「登山道もよくわからん、蛇が出る山なんか登らん」と思っていたが、2年ほど前、百山を完登した人の「意外と感動するよ」の言葉に挑戦を決意した。これまで登った山の山頂記念写真と百山のリストと照らし合わてみると、残り28である。山の仲間に「雪野は百山に挑戦する」と宣言し、協力を呼びかけた。

 

 月に1、2座のペースで登り、最後は今年5月、宮崎県境にある桑原山1400メートルである。登った人の話では百山中、一番の難関との触れ込み。最初から急登、前の人の足を睨みながら這い上がる。「正午までに山頂に着かなければ、引き返す」とリーダーのK氏。「こんなことに負けるはずがない」と健気な私。足がつりそうになりながら何とか山頂に着いた。山頂にある小さな石の祠に、これまで一緒に登ってくれた人達に感謝して、缶ビールをたっぷりかけた。

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2018年くじゅう花情報》

5/19くじゅう17サミット全山縦走をしました。平治岳がピンク色に染まってましたが(満開には)ちょっと早そうです。

立中は、私の行った土曜日で満開。(綺麗でした)人が少ないですし、なかなかの穴場です。他のお山より早く咲くし駐車場にも困らない♪

問題は藪漕ぎですが、縦走でなくピストンなら鉾立峠から登れば大丈夫です。

 北大船は、多分今週末くらいがピークかと…。大船は、もう少し先だと思います。北大船は、多分今週末くらいがピークかと。中岳、天狗、くじゅうは、星生も、まだもう少し先だと思います。沓掛から牧ノ戸に下るのに、昨年見事だったミヤマキリシマは、まだまだ先のようでした。虫さんもいないようだったのに…少し不思議です。(村上記)

 

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 ☆NEW 大分百山完登(伊賀上清香)

 H11.1/10米神山登山の写真に「これから200山を目指す」と書き、一歩 一山と山に励まされた。家族、大分労山会、山の仲間に恵まれ200山は超えてしまった。どの山も感慨深いと思っている。

 足掛け20年で一つの目標であった大分百山をついにH30.5/19 経読岳で完登する事が出来ました。肩の荷がおりたと共に達成感は何事にも代え難いと思った。皆に感謝

   

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 <山のこぼれ話>

テープは何色が好き?

4月末「ある山開き行事」‥‥‥S氏は地元の世話役を引受けている関係で神事参加を要請され、その後K察の人達数名を登山訓練に案内する事になった。屈強な若者達だが装備は機動隊の様な恰好で山登りには少し違和感を感じたそうな。案の定、出発して間もなく足が痛いと言いだす者がいて編み上げ靴の紐を緩めるよう助言する。

登山道の途中テープの薄い場所がありK察の人からここにテープを付けて良いかと尋ねられる。「なかなか仕事熱心な事」だと感心しながら「何色のテープをも持ってきたのか?」と聞くと、「透明テープです」とキッパリ云われる。S氏開いた口をゆっくり閉じてニッコリ笑い「それは使わん方がよかろう、わしが使いかけを持っちょるけんこれを使いよ」と赤いテープを渡して本日の大仕事を無事終えたそうな。(ドッと疲れた事でしょう、ご苦労様でした)

 

・道迷い①

大船への登山コースはいくつかあるがもっとも楽に登れるのがパルクラブから出ている登山バスを利用する板切ルートだ。終点バス反転場から40分程で入山公墓に着き、山頂まで2Hで行くことができる。このルートで下山時に間違う人が時々いるらしい。入山公墓下の分岐をバス待機所のある右に行かずに真っすぐ柳水方面へ下りてしまうようだ。はっきりとした案内板が設置されているのにもかかわらず左の道をとる心理がどうもわからない。

 先日(6/4)もガラン台の下で「道に迷ってしまった、ここは何処でしょう」と云う5人連れに会ってビックリした。タクシー会社に電話するも運転手がガラン台と云う場所がわからなくて話が通じないようだ。電話を代わって「今水登山口はわかりますか?」と聞くと、それは分かると云うので今水分岐を伝え、少し場所を移動してタクシーを待つようにしてもらった。(道迷いは考えられない所で考えられない状態で起こる)

 

・道迷い②

6月のよき日Aさんは仲間数人とミヤマキリシマ観賞に男池から平冶岳に登った。山慣れしていない者がいたので通常より少し遅くなって下山した。登山口のお店も閉まろうとする時間だが若い女性二人連れの動きがどうもおかしい。話を聞くと彼女等は吉部に下りたかったのに大戸越で左右を間違って男池へ下りてしまったようで「ここは何処??」と云うパニック寸前の状態だった。心優しきAさんが吉部まで女性等を送って行った事は言うまでもない。(明日は我が身か、一日一善)

 

 

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    201719日~21日(13日間)ニュージーランド南島  参加者6人

日本は真冬、暑い夏を期待してニュージーランド行った。私達があるいた所が南島で空気がカラッとしていたせいか暑さを感じる事はなく春か秋の様な気温だった。

レンタカーを借りユースホステルに泊まり自炊しながらの旅はハプニングの連続でなかなかに面白い楽しい旅だった。外食したのは2回だけであとは途中のスーパーで食材を買いこみ宿で調理をしてビール・ワインをガバガバ飲んでその日の反省会をすると云う感じだ。ユースホステルを初めて体験利用した、キッチン・食堂がありめいめい各自で調理食事をする、冷蔵庫があるので名前を書いて入れておくことができる。部屋は相部屋になる、若い女性との場合もあるし男の場合もある、旅慣れしているのか外国人はそんなのを気にしないようだ。現地で最初に驚いたのは男女問わずタツ―をしている人が多い事だ、若い女性が腕や肩にしているのは中々なじめなかった。観光客はヨーロッパ人に続いて韓国・中国が多い、隣国の人達は相手が目の前にいるのに5mも離れているかのように大声で話す、彼らはひそひそ話が出来ないのだろうか。 若いカップルが何処でもここでも抱きつきチュッチュチュッチュするのにはすぐ慣れた、めったな事では謝らないという西洋人だかチョッとぶつかりそうになった場合など必ず「ソーリーと言うのは気持が良い。

 NZは日本の2/3の国土で人口約420万人(大阪府の半分)とのこと、レンタカーで走っても走っても草原ばかりで動いているのは羊ばかり、農家がポツンポツンと在るばかり、3階建以上のビルなどクイーンズタウンやクライストチャーチに行かなければまず見る事はない。トレッキングが主目的であるが土ボタルやミルフォードサウンドでの観光も楽しんだ。一言でいうなら山屋だからできる中高年のドタバタ倹約旅行だった。

1/12:ミルフォードトラック日帰り登山(4.5H) 世界で一番素晴らしいと云われるトレッキングコース、テレビでよく紹介されている、日帰り組は引き返す事ができるが原則一方通行でミルフォードへ抜けなければならない、小屋泊まりでガイド付きなら19万円かかるらしい。

1/13:ルートバーントラック日帰り登山(4H) キーサミットまでの往復、日本人の山岳女性ガイドや向こう側からこちらへ車を廻すのが仕事ですと言って山道を走っている若い女性がいた、何処でも日本人が活躍していて頼もしい限りだ。

1/16:ロッキーMt(4H) ワナカ湖の端にある山、低山なれど山頂部は猛烈な風が吹き抜けていた、眼下に見える湖と草原と農村風景は絶景。

1/17Mtクック レッドターンズ往復(3H) 山頂部に小さな池塘の池がある、正面に見えるはずのMtクックは上半分がガスの中、残念なり、天気は下り坂。

1/18Mtクック 朝から雨、フッカーバレーの第一吊り橋までの往復とタスマン氷河トレッキング、マウントクックのさわりを味わう程度のトレッキングで良しとする。(長澤記)

《写真》

(上)クイーンズタウン/ミルフォードトラック入口/goodアイデア!)木道に金網を付けているので滑らない

(中)バンジージャンプ発祥の地、男女問わず次々と飛び降りる/ロッキーMtからの展望/プカキ湖、真中奥がMtクック

(下)Mtクック/クライストチャーチの市街、6年前の大地震から復興中

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2016年11月16日【後藤すみ子さん追悼登山】:津波戸山

 

 今年7月後藤すみ子さんが亡くなられた、65歳でした。

 3年前「入院する事になった、また元気になったら会に復帰します」と電話で話した。詳しい病気の内容は知らなかったがガンだと後で聞く、風の噂で元気らしいとの話も聞いていたので、「そろそろ山に行きませんか」と誘ってみようかと思っていたところに喪中ハガキが届き本当に驚いている。

後藤さんは傾山の山麓で育ち山女を自他ともに認めていた人でした。男顔負けの体力があり、岩場やヤブ漕ぎが大好きでした。

 会員の中には山中で後藤さんに声を掛けられ入会した人も何人かいる。会の活動にも積極的に参加され山登りを楽しんでいました、本当に残念でなりません。

 今回「新四国88ケ所巡りの霊場」がある津波戸山が例会山行になったのも縁の様な気がします。

 後藤さんを偲びつつ皆無事に下山することができました。

 後藤すみ子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

(写真)  後藤さん前列右/後藤さん前列左

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116日(日) 元越山(浦代コース)

 

**** 佐賀労山との交流登山  5名  ***

 佐賀労山から11/6佐伯の元越山に行くので案内をしてくれないかと依頼をうける。

 大分労山の会員に何処まで声を掛けたらよいものか迷った挙句Kさん・Kさんを誘い、その噂を聞きつけたNさん、Kさんの5人での自主山行となった。

 佐賀からはバス1台総勢27名の人達が来分、9時半に佐伯ICで合流する。

毎月1回はバスツアーを計画し県外へ出かけているようで中々活発な山行をしているようだ。

 駐車場の関係で浦代コースを往復する。途中の展望所で海が見えるのが好評だった。

 PM2.5の影響で霞がかかり元越山の売りの一つである山頂からの展望がイマイチだったのが残念だ。

 急坂の上り下りだったがケガ人もなくお勤めを果たす事ができホッとしている。

 佐賀組は「道の駅やよい」に寄りお風呂に入って帰って行った。

      準備体操                      元越山頂                     佐賀労山会長辻氏と

1013日(木)大船山

  (入山公墓コース) 【山上結婚式】

 所要があり登山バス利用で大船に登る、パルクラブで登山バスを待っている間に山頂で結婚式をする人が

1便(7:30)に乗って上がって行ったらしいとの話を聞く。「エー本当ですか?」「そんな事があるの?」‥‥‥

ならば是非結婚式に立ち会いたいモノだと話ながら登る。許可を得られるなら花吹雪代わりにと、道中でモミジの葉を袋いっぱい拾う。半信半疑で山頂に着くと新郎新婦がタキシードにウエディングドレスで仲間に囲まれ記念撮影の真っ最中、リーダーらしき人に問うと「是非お願いします」と言われる。ライスシャワーならぬモミジ吹雪をみんなで新郎新婦に掛ける、二人はとても喜んでくれこちらも感動する。1年前、山で知りあい今日が結婚式で登山口からこの盛装でザックを担いで登ってきたとの話にも驚く。別府のMさん達の出会い話にもビックリしたけどやっぱりあるんだねぇ。幸せのおすそ分けをいただきました。山頂の紅葉は56日後のようです。

 

(写真)

新郎新婦御一行          新郎新婦(新婦は色白・可愛い、新郎は山男風)

御池(紅葉は少し先)   1週間後の大船山頂(11/20:見頃になっている)   

2016年 8/11〜8/18  常念岳~槍ケ岳縦走

                (伊賀上・切封・友人1人)

上高地―徳本峠―蝶ケ岳―常念岳―大天井岳―槍ケ岳―南岳―天狗池―上高地

 

8/12(金)晴:上高地バスターミナル(14:02)着、(14:15)出発~明神(15:09)―徳本小屋(17:32)。 

 木曽福島駅で前車両が鹿との衝突事故があり18分遅れでの出発となったが登山道が整備されており予定通り小屋に着く。

 

8/13()ガス・晴:発(6:00)―(8:37)槍見台(8:52)―(11:53)南峰―(12:01)大滝山荘(12:25)(12:29)北峰(12:50)―(14:32)蝶ケ岳ヒュッテ着。 

 出発時ガスで視界不良の中シラビソ樹林帯を快適に歩く。大滝槍見台で穂高連峰が見え皆で喜んだ。大滝山直下の急登は大変だったが斜面の花々に励まされやっと着く、ガスで遠景の把握は出来なかったがこれから向かう蝶ケ岳の確認はできた。ハイマツ帯を抜け樹林帯のアップダウンがあり蝶山頂、そして蝶ケ岳ヒュッテに着く。

 

8/14()快晴:発(5:50)-(6:50)蝶槍―(10:55)常念岳(11:05)(12:15)常念小屋(12:45)(15:12)大天井分岐―(16:23)大天井荘―(16:44)大天井―(17:47)大天井ヒュッテ着。

 ご来光を仰ぎ、穂高連峰、裏銀座、乗鞍、御嶽山、富士山、南アルプスの峰々360°の最高のロケーションをみながら蝶槍まで進む。気合を入れて常念岳に向かうがアップダウン・岩稜となかなか厳しい。一生懸命歩を進めやっと念願の常念岳へ着く、感無量!ここからの下りはガレ石が延々と続く、足場も悪くやっと常念小屋へ着いた。昼食もそこそこに大天井岳へ出発するが常念からの下りで疲れていて足が重い、アップダウンはあまりないのだがトラバースが長く岩稜もあるので注意が必要だ。大天井から大天井ヒュッテは30分で着くところだが疲れもあり登山道も厳しいので慎重に歩き1時間もかかってしまった。とても疲れたが無事について良かった。

 

8/15()晴・雨・晴:発(5:12)(5:55)ビックリ平―(8:17)ヒュッテ西岳―(9:56)水俣乗越し―(13:46)岳山荘着。 

 常念山脈を見ながら槍ケ岳へ向かう、ビックリ平に着き朝日を背に浴びるが槍山頂は雲がかかっていた、水俣乗越し手前で雨が降り出すが油断して雨具を着けていなかったので全身ずぶ濡れになってしまった、東鎌尾根、槍ケ岳岩稜は慎重に進み槍ケ岳山荘に着いた。途中切封さんがブヨに瞼を刺される。お岩の様になる前に服薬処理をする。雨に濡れたため低体温症になりかけたと言っていた。15:30頃には晴間も出て間近で槍ケ岳との対面となった。

 

8/16(火)晴・ガス:発(6:55)-(7:52)大バミ岳―(8:51)中岳―(10:13)分岐―(10:36)南岳(10:59)(1122)分岐―(13:24)天狗池(13:30)(14:12)分岐―(15:40)槍沢口(15:50)(16:59)横尾―(17:55)徳沢園。

 早朝素晴らしい天気のなか切封・飯田さん2名がひとっ走りで槍へ登頂し各山々がはっきり見えたと喜んでいた。南岳へ向かう道は岩稜で大変なアップダウンが続くが裏銀座、笠ケ岳稜線、穂高そして昨日歩いた常念山脈、表銀座のパノラマに胸が躍る。南岳で昼食をとりガスの中天狗池下る。岩稜は鎖・ハシゴがあり怖かったが無事着く(大キレットは行ってないがこんなものかなーと思う)。ガスも上がり私達を迎えるように池に逆さ槍が映っていた。今夜の宿徳沢園には18:00に入る事になっているので名残を惜しみながら早足で下る。梓川は川幅も広く岩石も多く以前の記憶とはかなり違っていた。

 

8/17()霧雨・小雨 発(7:55)(9:55)上高地バスターミナル。

 ここからバスーJR―フェリーを利用し8/18(6:20)大分に着く。徳沢園より小雨の中カッパを着て梓川沿いを歩き上高地バスターミナルに着く。以前より道幅が広く整備されていた。夏の花は終わりかけていたがまだまだ楽しめた。トリカブトが一番多かったように思う。秋の花リンドウが咲きはじめていた。

【反省】

・切封:槍ヶ岳に向かう途中雨に会うがレイン着用不十分でずぶ濡れなり低体温症になりかかった。生きて大分に帰れないかと思った。

・飯田:岩稜・ハシゴ場の歩行が不慣れで怖かった。

・伊賀上:大天井山荘から大天井ヒュッテまでが一番長く感じ辛かった。

 最後に‥‥常念から槍ケ岳の写真を撮るのが私の集大成でした。絶好の天気で念願が叶い大変うれしく思っています。山行に同行してくれた人、大分労山の方に感謝したします、ありがとうございました。 伊賀上(記)

 

写真上 しらびそ樹林帯  常念岳山頂   大天井岳

写真下 常念岳から槍を望む 槍ヶ岳山荘  天狗池に映る逆槍

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2016年 7/257/31 【立山・剱岳・奥大日岳】

(女5名・男2名)

26日:船―自家用車で立山に向かう、初日ほとんど雨。美女平からの高原バスはお客でいっぱいだったのに室堂から山へ向かって歩く人は私達の他は誰も居ない。山小屋では雷鳴稲光付で一晩中雨音が激しい、明日からの本番が心配だ。(余談:この雨の為翌日は立山までの電車が運休となり、ケーブルカーも止まったそうな、電車は30日も運休で復旧工事をしていた)。

27日:朝方まで降った強い雨は止んだが周りはガスで視界30m程しかない。出発前恒例の「ガンバロウ儀式」もイマイチ気勢が上がらないが天気の回復を期待しながら雄山へ向かう、雄山神社へ着くと1人がお賽銭をあげその後ろに皆並んで天気回復祈願をした。賽銭額が多かったのか7人が心合わせてお願いしたのが良かったのかこの後天気は徐々に良くなっていき午後は稜線や剱岳が見えるほどになった。翌日からまずまずの空模様となり楽しい山行をする事ができた。(余談:雄山神社に3mの鳥居があるが5月の連休頃はまだ多量の雪で上部の一部しか出ていない、昔Nさんはこれが鳥居の一部とわからず腰かけたらしい:何と云う罰当たりをしたことか)

28日:山小屋から剱岳を眺め緊張感と力が湧いてくるが朝の山小屋は出発準備に忙しい。本日は剱山頂を目指す組(4人)と、一服剱組まで(3人)に分かれての行動になる。 安全・のんびり組(一服剱組)に見送られ山頂アタック組は5:30に出発する。登山道の渋滞を心配していたがちょうど良い按排で待つことも後ろから急かされることも無く自分達のペースで登ることができた。一服剱を越し前剱に取付くとさすが剱と云う雰囲気でルートが厳しくなる。前剱を過ぎると早々と下山してくる登山者もいる、私達が少しくたびれているように見えたのか若い女性が「ガンバッテ下さい、私のパワーを少し上げましょう」と言って握手をしてくれたのは嬉しかった。見も知らぬ人に励まされ9:20剱岳山頂、4人並んで山頂の小さな祠にお礼のお参りをする。この祠は15年前早月尾根から登った時はなかったと思う。Sさん感動して少しウルウル顔。このころからガスが上がってきて展望がきかなくなったのが残念だが何時までもここにいるわけにもいかず下山開始、登りより下山の方が気を使う。12:40剱沢小屋着、ヘルメットを返し預けていた荷物をもらう、これから別山乗越を越して雷鳥平まで下らなければならない。剱に登った充実感はあるが疲れた体にはキツい一仕事だ。 剱に登る場合剣山荘に泊まる人が多いが途中で会ったガイドさんに言わせれば剱沢小屋に泊まるのが「通?」らしい。確かに少し離れた剱沢小屋からは剱本峰が見えるしギュウギュウ詰めの剣山荘と違ってのんびりできる。ヘルメットも無料で貸してくれた事を付け加えておきたい。 男2人だけでなく女性のNさん・Sさん共々山頂に立つことができたのが今回の一番の収穫だ、所要で今年これなかった仲間にも励みになる事だろう。剱岳は本峰よりもガレバが続く前剱の上り下りの方が気を使うが総体的に岩場が苦手とか高度恐怖症でなければそう案ずることも無い。下山するまで緊張感を持続することが大事だと思う。シュリンゲとカラビナのお助けセットは使わなかった。

29日:花の百名山で知られる奥大日岳を目指す、今年は雪が少なかったようで稜線のお花畑は時期を過ぎていた。それでも2500m以上では十分楽しむほどのお花が残っていて何組もの雷鳥の親子とも会う。人間が怖いというDNAが無いのか私達の前をチョコチョコ歩く姿は微笑ましい。 

30日:初日大雨で景色を見る余裕が無かったが名残を惜しみながら室堂をあとにする。

《山行外聞》

・労山会員優待施設の優待内容に間違いあり:本部のHPでは雷鳥沢ヒュッテと雷鳥荘は10%割引と表示されているが現地では5%だった。確認して本部に報告済。

Kさんある山小屋で財布とカメラを無くす:大騒ぎの結果カメラはザックから、財布は受付に届けられていた、このあと帰りの船の中でも紛失したが出てきたそうな、日本はまだまだ捨てたものではないと感じる、日ごろの行いが大事です。

・帰りの車のナビ設定が大間違い:神戸が近づくと妙なルート案内になりとんでもない所に連れて行かれる、1時間迷走するが時間に余裕があったので事なきをえる。ヒューマンエラーで当初の行先設定が間違っていた≪反省 <m(__)m> ≫

《写真》

(上段左から)

武蔵のコル、花もある/前剱の山頂、後ろは剱本峰/4mのブリッ ジ、その先もコワイ/前剱の岸壁

(中段左から)

振り返ったら立山連峰が見える/岸壁、思ったほど怖くない/いよいよカニのタテバイ/剱岳山頂、人が多い

(下段左から)

下りの岸壁/雷鳥沢の橋を渡って奥大日岳へ向かう/室堂のみくりが池

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2016611日(土)曇り 北大船(男池コース)13

【ミヤマキリシマ観賞と清掃登山】

男池登山口(40)ソババッケ(1.15)大戸越し(1.10)北大船(30)段原周回(40)大戸越(1.30)登山口

 

先の地震でくじゅう連山にも被害が出ているので登山者は減っていると風の噂で聞いていた。ところがどうしてどうして8:30に着いた男池駐車場はすでに満杯状態やっと隅に止める事が出来た。この時期ミヤマキリシマを求めての登山者は相変わらずのようだ。 かくし水まではウオーミングアップでここから急登になる。ソババッケで一休みの後またまた急登を頑張って大戸越にでる。多くの登山者が休んでいる、下の方はイマイチだが平冶岳の斜面はピンクに染まって昨年の虫害から復活しているのが確認でき本当に良かったと思う。扇ケ鼻・久住山方面も花付は素晴らしいと聞いている。

平冶岳方面に登る登山者を見送りながら北大船に向かう。少し行くと登山道脇に予期しないオオヤマレンゲが咲いているではないか。まだ早いだろうと思っていたのでこれは感動モノだった。小一時間登ると段原の尾根に出る。道はミヤマキリシマの花をかき分け泳いで行くようについている。もっと語彙力があればこの景色を文章にする事ができるのにこの程度の報告で申し訳ない。花を眺めながら昼食、北大船で記念撮影、段原からグル~とお鉢周りをして普通の人が入らない空池に出る。

 下山は風穴経由の予定だったが時間の都合があり大戸越し経由で下る。 梅雨空の中うまい具合に天気に恵まれ楽しい山行だった。

 

清掃登山報告

 13人の拾い物を合わせると20L袋いっぱい、約4K程の成果あり、塵取りバサミを持参したHさんが右に左に目を走らせ大活躍。総体的にゴミは減っていると思います。

 

 

 2016429日~1(23) 伯耆大山 12

 

4/29 三瓶山(大平山―女三瓶山―男三瓶山)、小豆原埋没林公園見学

4/30 大山(夏山登山道―山頂―行者道―元谷―大山寺)

5/1  擬宝珠山

 

 4日程ぐずついた天気が続きヤキモキしていたが連休になったとたんに晴になり楽しい春の遠征をする事ができた。

 初日三瓶山には東ノ原から出発、少し後ろめたい気がしたが山の会らしからぬズルをしてスキー用のケーブルで上がる。大平山へチョット寄り、女三瓶、男三瓶と登り、男三瓶から三瓶自然館へ姫逃池コースの急坂を下る、時間に余裕があったので埋没林の見学に寄る。4000年前の三瓶噴火で土中に埋まったと云う巨木群が保存展示されている、おりしも熊本・大分地震の余震治まらずの最中であり自然の鼓動を感じるひと時だった。

二日目は本命の大山に、中国地方唯一の百名山と云う事もあるのか登山者の多さに驚かされる、後ろから追越され上から下りてくるで気疲れする。傾斜もいよいよ急になって下山者との離合で渋滞していた時オカリナのメロディーが聞こえてきた「♪あるけ♪あるけ ピッピ♪ピーピッピピー‥‥‥」一曲終わって皆で3拍手、中々粋なことをする人がいたものだ。「山頂まで行けないかもしれない」と言う弱気の人もいたが仲間に励まされて気がつけば全員山頂に立っていた。

 三日目は擬宝珠山へ移動、途中大山の裏を眺められる場所があるが大山寺側と同じ様に崩壊がすすんでいるのに驚く。擬宝珠山は登山口から一登り、花が多い。尾根にはカタクリの群落があり心癒されるハイキングコースだった

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2016年313(日)(曇り)雨乞岳~黒岩山~城ケ岳縦走 (レベルB 5.40H14

 

・林道ゲート登山口(20分)取付き点(25分)雨乞岳(25分)黒岩山(30分)11044mP45分)1114mP50分)城ケ岳(40分)1114mP15分)分岐林道終点(35分)駐車場下山

 

 雨乞岳登山口は初めての人には分かりにくい。倉木山登山口を過ぎ雨乞い林道を4K程行く。倉木山の裏側に回り込む感じで林道を進んだ先にゲートがあり登山口となっている。尾根まで登ると薄っすら雪が残っている。雨乞岳からは右手に時々由布岳を見ながらの縦走路で軽いアップダウンの道となり結構面白い。

 

 黒岩山からの下りは間違いやすいので要注意。ルート確認のためリーダーのKと元公務員のHが先行して偵察に行く。しばらくして下から「カモーン」の声有、尾根筋を登ってきてそのまま真っ直ぐ西方面に行きたくなるがこれは行先不明。黒岩山頂から右(北)に直角に曲がり急斜面を下るのが正解だ。まっすぐ行ったら何処に出るのだろう、ピンクのテープが付いていたのが気にかかる。

 

 過去に2回来てイバラの棘に散々やられ途中で引き返した事がある、今回はリベンジをと鎌を持参したが幸い使うほどではなかった。しかしもう少しして新芽が出るころになるとブッシュ化して難儀するかもしれない。

 

最後の城ケ岳への登り(標高差170m30)は一頑張りしなければならない。クマザサの中を急登して12時過ぎに山頂に着く。庄内町方面から登ってきていた登山者と入れ違いで山頂貸切になった。このころから天気模様が悪くなり倉木山や由布岳にガスがかかるようになる。1114mピークまで折り返し倉木方面に下ると林道終点に出る。コースタイム5.30H実動6.30Hと予定していたが休憩を入れて5.40Hで歩いた。思うに夕方から雨になるという天気予報が気になって、皆口には出さずともペースが早くなったのではなかろうか? 大分に帰り着いた頃に雨が降り出す、イザとなったらまだまだ皆さん相当歩けそうです。

 

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   ☆NEW 131日(日)曇り レベルA 参加者15

 

 瀬ノ本登山口(1.30H)分岐(15分)岩井川岳往復(35分)扇ケ鼻山頂(1.30H)下山

 

 

先週の23(土)・24(日)は九州全域大雪で交通機関等乱れ大変だった。久住も真っ白で「山が呼んでいる」と云う感じだ。イザ山へと云う意気込みで行ったが期待したほど雪が無く少し残念だった。いかんせん大分の気候では雪が降ったら3日以内に山へ行かないと解けてしまう。今度の週末に‥‥と思っていても中々雪に会う事ができないのだ。「登山口までは雪がなく山に入って沢山の雪」と云うのが理想的なのだが自然相手ではそうは上手くいかない。

瀬ノ本登山口からのコースは久しぶりだ。林道が途中まで通り、歩きやすくなっているが林道が右に大きく迂回しているところで山道に入るか道なりに行くか両方にテープが着いていて少し悩む。結局、林道を行っても直進しても上で合流するようになっていた。

 岩井川岳まではアイゼンなしでOK、分岐からクマ笹の草原を少し行くと岩井川岳の山頂に着く(往復で15分)ここからアイゼンを着け扇ケ鼻へ向かう。上部は霧氷で真っ白に見える。

下界は穏やかな天気だったが尾根に出ると完全に冬山で山頂はかなり寒い。少し下り風の無いところで昼食にする。ぐじゃぐじゃの残雪で足元が真っ黒になったが楽しい雪山だった。願わくばもう少し雪が欲しかった。 

 

(写真上)草原の中岩井川岳へ/霧氷の中を扇ケ鼻へ

(写真下)Mさん、雪山の雰囲気が少し/扇ケ鼻山頂(風が強い)

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1129日(日)曇り 国東:千燈岳縦走 (17)

 

 一瀬登山口(1.30)山頂(1.30)五辻不動(20)五輪塔群/旧千燈寺跡(20)県道31

 

下から見ると千燈岳はきれいな三角錐の山に見える。相当の急登を強いられそうな感じだが登山道はジグザグに道がつくられているので思ったほど難儀はしない。今回のお目当ては山頂を踏むというよりは3年程前に建てられ一時物議をかもしたゴームリー像を拝見する事、2つ目は旧千燈寺跡の紅葉だ。 

山頂はベンチが設置され広場になっている、周りの木々は葉っぱを落とし冬の様そうだが展望は利かない、昼食後五辻不動山方面に向かって下るのだが急降下の連続、登り道とは全く別モノで里山と云えど中々侮れない。途中林道を横切り尾根歩きになるまでが大変だった。 

五辻不動尊の少し先に例の像は立っている。作者アントニー・ゴームリー氏は国際的に有名な芸術家らしい。設置当時の像(鉄製)は赤茶けて少し痛々しい感じだったが今は風化のせいか黒味がまして落ち着いてみえる。個人的な感想だが近目でみても何の感動もわかないが100m程離れた展望所からみると何か訴えるモノがあるようだ。皆評論家になり赫々感想を言っていた。

車道の途中から山中に入り五輪塔群を見ながら旧千燈寺に下る。イチョウは少し色づいていたがモミジはまだまだでベストは1週間先のようだ。湯の里渓泉のお風呂で汗を流し帰路につく。楽しい5時間コースだった。

上:山頂(ポーズ準備中)          峰道を下る

下:峰道に立つゴームリー像         展望所から見る像

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    2015 1025日(日)快晴 宮崎:鉾岳(女10・5

 

大分から登山口まで2時間半、近いか遠いか‥(昔に比べると随分はやくなったと思うのだが)槇峰から先は相変わらず狭いクネクネ道が続く、これを生活道路に暮らしている人達がいるのだが慣れればそれなりの愛着があるのだろう。

登山口から山頂まで標高差550m、出発して1時間で左に大岸壁を見る渡渉点に着く。比叡山には数組のクライマーが取りついていたがここには来てないようだ。 

谷筋の急登にはロープが掛けられているがそれでもなお緊張するような場所の連続、落石をおこさないよう気を使う。50分で滝の上にでて大休止、紅葉の間から鉾岳の岩峰がみえる。 

林道から三角点のある雄鉾に行って昼食にする、朝から雲一つない快晴で抜群の眺望に話も弾む。帰路に雌鉾に寄る。雄鉾のすぐ横に見えるのでそのまま横切って行けそうだがそんなショートカットをしたら途中で進退きわまって大変な事になる。ここは渡渉点まで戻り谷沿いに行くしかない。最後はロープを頼りに坊主岩の上に立つ、達成感で思わずヤッホーの声がでる。 

下山も登りと同じくらい気を遣う。岩有、ロープ有、ガレバ有で充実した山行だった。写真家のSさん翌日も鉾岳に行ったそうな。そして週末はカメラ仲間を連れてもう一度行くとか言っていました。

 

(写真)  上左:見上げる雌鉾      上右:紅葉、

    下左:感涙か高度恐怖症か? 下右:沢沿いの道を行く

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 927日(日)晴れ 

「一ノ峰・二ノ峯&パワースポット巡り11名)

 登山口までの道は一口では説明できない、部落の中をクルクルクルクル右に左に回って杉林に入り草原に出た先に登山口の小さな標識がある、先客がいる場合は何となく分かるが初めての場合は登山口を見つけるのに苦労するかもしれない。

 草原の中のトレッキングになるので夏場は暑さが辛いが今頃はマツムシソウがいっぱい咲いて楽しい草原歩きができる。ほど良い風が吹き抜け気分爽快、南阿蘇の展望を楽しみながら花を捜しながらのゆっくり登山だった。アプローチに時間がかかるわりに2時間半程度のコースなので少し物足りないが中々良い山だ。

 帰りはパワースポット巡り。 まず最近話題の免の石へ、下から眺める展望所が出来たとの事で「鳥の小塚公園」に寄る、確かに遠くに免の石を眺める事ができるが逆光で暗く良く見えないのが残念だった、「本物を見たかったらお金を払って入山せよ」と云う事なのだろう、二度行くところではない。 次に行ったのは「上色見熊野座神社」ちょっと国道から入るだけでひんやり静かな雰囲気に包まれている。 お宮のすぐ上に穿戸岩(ウケドイワ)と云う風穴がある、分厚い阿蘇の外輪山にあってここだけ歩いて15分程の距離で、向こう側の景色が見える所があるなんて何とも不思議な感じだ。 霊気漂う木立の中なれど中高年のオジサンオバサン達がフウフウ・ワアーワアー言いながら登って行ったのであまり御利益は無かったかもしれない。

写真上左:ススキがキラキラ   上右:一ノ峰を振り返る

  下左:二ノ峯山頂      下右:熊野座神社のウケド岩

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 ☆NEW  9月19日~21日 韓国・高千穂ノ峰・開聞岳(7人)


 今年春 中止になった南九州遠征がやっと実現した、前回直前になってキャンセルした宿の事を皆気にしていて出来るだけ早いうちに行って不義理を埋めたいと思っていたのだ。宿の女将さんがとても喜んでくれ「約束通り来てくれた」といって夕食時ビールの差

し入れまでいただき一同感謝感激モノだった。


1日目:韓国岳は大浪池登山口から登る、大浪池は意外と大きく青く澄んでとても神秘的だった、

 これで霧でもかかったら摩周湖の雰囲気になるのだろうか? 所どころにある展望所からの景色を楽しみながら池の縁を回って一旦下る。そこから結構な急登コースとなるのだがそれも又楽しいものだった。下りは池の反対側をまわった。

2日目:高千穂ノ峰はごく一般的な高千穂河原から登る。登山道が整備されて歩きやすくなっている。

 以前は山の斜面が火山岩特有の赤茶色の感じだった記憶があるが、新燃岳の噴火の名残なのか灰色っぽくなっている。ガレバの斜面をザクザクと滑りながら下りるのは気持ちが良い。多くの登山者で賑わっていた。

 この日は開聞岳の麓にあるキャンプ場でテント泊をする、私達のテントの横にうら若き女性が一人テントを張ったのをみてKさんがご一緒しないかと声をかけた、こちらにはご婦人もいるので安心してその気になったようだが食料の買出しに行くと言って出かけた間に私達の食事が終わってしまい遠慮したようだ、彼女用に残していた野菜サラダとお摘みをKさんが差入れたが、若い女性との交流会が出来ず男性陣は少しさびしかった。

3日目:開聞岳、正直いってはあまり楽しい山ではない。 展望は利かず、むし暑く、上に行くにつれ岩ゴロゴロの悪路となる。

深田久弥は「百の頂に百の喜びあり」といったが「再度登る山のリストには入れられんなぁ」というのが皆の意見だった。

写真左:大浪池(紅葉時期がオススメとか?)、中:高千穂:馬の背(展望抜群)、右:開聞岳山頂


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 槍ヶ岳(表銀座縦走) 8/48/9 (女3・男5

 「今さら槍ヶ岳について語るのも愚かなくらい周知の山である。三千メートルを越える高さと言い、颯爽とした鋭い形と言い、我が国の山の中でも最もユニークな存在である。‥‥‥」。深田久弥の本にこういう書き出しで始まる槍ケ岳に行ってきました。

歩いたルートは、通称「表銀座」と云われるコース(燕岳―大天井岳―槍)、健脚なら23日の行程でいけるのだが私達は安全策をとって34日で歩いた。 天気に恵まれたのが一番、けが人が無かったのも良かった、稜線のお花畑が少しずつ変わっていくのも楽しかった。今年の運をここで全部使い果たしたような感じだが満足している。

槍沢カール(坊主岩小屋から槍を振り返る)

全行程山小屋泊なのでずーと緊張していたのか珍事件は無かった、初日の中房温泉で俳優の三宅裕司(劇団員7人)等と一緒になった、中間点の合戦小屋までは私達より30分遅れ、燕山荘では1時間遅れで登ってきた、三宅裕司氏自身は時々山に登っているようだが若手劇団員は慣れて無いようだ、夕方になり小屋前のベンチで槍を眺めながら団員に「俺、あの槍の山頂に登ったんだぜ‥‥‥」と自慢していた、そこへご婦人が近寄り「三宅さんですか、写真を撮って良いですか?」と遠慮がちに言ったが「ダメです」と断られた、有名人は余暇も中々大変だ。

表銀座と名称がついているが燕岳から大天井そして大天井から槍へ行く人よりも常念岳の方へ向かう人の方が多いのは意外だった、考えてみればズルッと滑ったら大怪我間違いなしの岩稜歩きよりも雲上のお花畑歩きの方が楽しいに決まっているわなァ と変に納得したモノだ。

昔、深田久弥がこのルートを歩いた時には喜作新道が無かったので常念岳まで行って一旦下り槍沢から登りかえしての縦走だったようだ、先人のおかげで道が拓かれスリル満点ではあるがこうして稜線歩きが出来ることをありがたいと思う。

昼食の事について一言、朝出発してから45時間ぐらいの所に山小屋がある場合はそこで昼食をとるのも面白いと思う、おにぎり2ケにたくあん少々で1000の山小屋弁当よりもよほど思い出に残る山行になるだろう、天然酵母の1ケ月程賞味期限の利くパンを予備食として持っていれば鬼に金棒だ。労山の「会員カード」が役に立ったことも報告しておきたい。大分市内の山用品店でも割引の利くお店があるが山小屋では役立つことが多い、受付で一度尋ねる事をお勧めします、同行の中にモンOOカードを持っている人がいてこれも有効だった、しかしある山小屋のオヤジには「モンOO大嫌です」といわれた、失礼しましたと言って早々に引っ込めたが山の上も色々あるようだ。 

(写真)

:燕岳のイルカ岩と美女美女?

:大天井岳山頂

:槍ケ岳(槍に当たるは夕日か朝日か?)

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鳴子山オオヤマレンゲ鑑賞登山 

628日(日)曇り(女10・男4

・沢水―稲星分岐―鳴子山(オオヤマレンゲ:昼食)―くたみ分れー沢水


 前日までが雨この日は辛うじて曇りで明日から又雨模様との事。 沢水登山口に8:30に着くが所定の駐車場はすでに満杯、仕方がないので少し上の空地に止める事にした。 登山口から20分程歩くと杉林の奥に幻の滝と云われる本山滝がある、落差50m以上もある立派な滝だがあまり知られていない、久住の「みちくさ倶楽部」が少しずつ整備しているのでもう少ししたら誰でも気軽に近くまで行けるようになるだろう。 最後の沢を渡ってから道は荒れてくる、スズタケが両側から覆いかぶさるガレバの急登を四つん這いで登って行く(夏は通る所ではないなと思う)、数年前に壊れた沢筋の崩壊地はそれなりに安定しつつあるようだがその上部の昔からの崩壊地は赤土がむき出しで歩きづらい、イライラしだしたころ稲星分岐の台地へ飛び出す(所要時間2.30H)、担いできたスイカを皆で食べ一息入れる。 ここから20分でオオヤマレンゲの咲く鳴子山だ、この時期だけ登山者で賑わう鳴子山だが山頂からの眺めは結構絵になる、南側に久住高原が広がり足元には坊ケツル、大船・三俣・白口・中岳・天狗とパノラマに眺めるくじゅう連山は素晴らしい。ドウダンツツジが少し残っていたし目当てのオオヤマレンゲもポチョンポチョンと咲いていた「森の貴婦人に会えて皆少し幸せな気分。下りの鳴子新道はズルズル道でこれまた大難渋、転ぶ人多数。くたみ分れ経由で15時予定通り無事下山する。                             

(男一人に美女多数・ライオンのハーレムみたい)↓  ↓(オオヤマレンゲ)

(今から昼食・見知らぬオジサンが左に)↑ ↑(華麗に岩を越えてとは中々‥あんたはセミか!)

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6/2223) 

   東日本大震災・被災地の仲間と交流 鎮魂・復興祈願 《報告》

4年前の大震災後福岡県連は下記の様な支援ボランティア活動をしてきたそうです。今回は宮城県連から4人の代表者を迎えて鎮魂・復興祈願を久住の法華院で実施するとの事で大分にも参加の打診がありました。時々雨の降るあいにくの天気でしたが加藤・古谷・長澤が参加して被災地の現状の話を聞くことができました。参加者(38名)全員で法要のあと法華院山荘の弘蔵氏の好意で観音堂横に「鎮魂・復興祈願の碑」を建立しました。

*これまでの東北ボランティアと交流事業

2011年 3

 薪ストーブプロジェクト(星と焚火・福岡県連盟・山の図書館)4名  

2012年 5

 ガレキ撤去と炊き出しボランティア(福岡県連盟・山の図書館)9

2012年 8

 竹林伐採ボランティアと栗駒山登山(久留米地区協) 6

2014年 9

 

 宮城県連盟との交流事業 (福岡県連盟) 18

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三俣山

613日(土)

三俣山:クリーンハイク報告

(参加者14人)

 日本勤労者山岳連盟の「2015年清掃登山・クリーンハイク」に連帯して当会でも13日清掃登山に取組んだ。今回の行動範囲は登山口~スガモリ~西峰~三俣本峰間のゴミ拾い。

 事前に連絡していたので各人がビニール袋を持参している、14人が腰や手にビニール袋を提げて歩く姿は少し奇異に見えたかもしれないが中には「ご苦労様です」と言ってくれる人もいて何だか面はゆい感じだ、木の枝に引っかかって落としたと思われるタオル・ハンカチなどが大モノで、飴袋など故意に捨てる不作法なゴミは少なくなった、スガモリの休憩所でも山頂広場でもそれは同じだった、山頂までの2時間半で全員(14人)の拾った分量は約20Lぐらいだろう(大分市の有料ゴミ袋小程度)。今後も山を汚さす山からゴミを一掃し山に負担をかけない登り方を心がけたいと思います。皆合わせて20L(小袋いっぱい)ぐらいのゴミを拾いました。


*「2015年日本勤労者山岳連盟のアピールを紹介します。

1、ゴミは山に捨てず、山からゴミを持ち帰りましょう。

2、捨てられているゴミを見つけたら、拾って持ち帰ってください。清掃登山を日常的に心がけ、登山者・ハイカー・行楽客にゴミの持ち帰りをアピールしましょう。

3、すべての登山者・ハイカーが山と緑の番人・山岳自然環境を守る番人としての自覚をもって山歩きを楽しみましょう。

 

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英彦山

 

56日~7日 英彦山     生島・長澤

 

男二人の気まヽな山行、今回は英彦山にいく事にした。1日目は英彦山をグル―と周回して、2日目は鷹ノ巣岳往復だ。


6日:高住神社―望雲台―北岳―中岳―南岳―材木岩―三呼峠―奉幣殿―中津宮―駐車場

 高住神社⇒中岳、奉幣殿⇒中岳のルートは以前歩いたことがあるが中岳→南岳→材木岩→奉幣殿は初めてコースだ。

 出発前登山口のトイレに立寄ったら誰かがウエストポーチを忘れている。中を拝見すると財布こそないが携帯・デジカメ・絆創膏・数種類の薬が入っている。推察するにお年寄の様だがこれをどうしたモノかしばし二人で思案する、先ほどすれ違って薬師峠に向かっていたグループの人のようだが近くに預かってくれる所もなく運を天に任せて元の場所に置くことにした、変なひとが持って行かないように、本人が早く気づき手元に戻ることを高住神社に祈るのみである。下山時チェックしたらモノは無くなっていた。うまく本人に渡ったのだろうか‥。少し後ろ髪を引かれる思いであるが出発する。途中望雲台に寄って鎖場のスリルを楽しむ。北岳までは結構な登りが続く、中岳では地元の高校生の団体がワアワア言いながら登ってくるので南岳まで行って昼食にする。鬼杉方面から登って来る人達もいるが鎖場があってこのコースは登りも下りも大変なようだ、鬼杉まで下らず材木岩の下で三呼峠方面への道をとるとほぼ平坦なトラバース道が奉幣殿(13:30)まで続いている。 

ちと気が重いがここから中岳へ登り返して駐車場へ下りる予定だ。この時間帯から山頂へ向かう者は私達二人のみ、上で騒いでいた高校生が続々下りてくるのとすれ違いながら黙々と登る、中間点辺りの中津宮の先で左の谷に向かって下っている道がある、地図で確認するに野鳥観察路経由で青年の家そして豊前坊の駐車場につながっているようだ、二人とも未踏の道であるのでここは行かずばなるまいと地図を見やすい手元に置いて方向転換、難無く(?)と云うわけでもないが分岐々に案内板が有り山頂を越すより1時間早く高住神社に戻る事が出来た。

 しゃくなげ荘で汗を流して適当な場所にテント設営、有事法制が閣議決定されようとしている時にこんな処で酒など飲んでいていいのかと思いながらも9時ごろまで宴会、英彦山の怒りにふれたか夜半から雨となった。テントに当たる雨音は大きく実際より大雨の様に聞こえる、朝になっても止まずとりあえず朝食だけすませたが二人ともすっかり意気消沈、動き緩慢、どちらからともなく今日は中止にしょうと言いだす、善は急げで帰路につく。全く英彦山まで酒飲みに行ったようなものだった。

 


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本宮山

本宮山 (2014年納山会・12/20(土))  

 本宮山に登るには①西寒田神社裏からのコースと②青少年の森経由の2コースが通常知られている、西寒田神社からのコースを登り又は下りに利用すると途中で判田方面に下る分岐が2か所あって以前から気になっていた。昔 立派な道に惑わされ迷い込んだことがある、しばらく下るとこれまた立派な林道に出くわすのでビックリして引き返した事があった、今回はこの判田からのコースを歩くとのことで楽しみだ。

 中判田の部落から百木・樫原への道を少し行くと左側に広い空地(平原駐車場)がある、地元の人の好意で駐車場に利用させてもらっているようだ、「本宮山を守る会」と云うのがあってこの人達が登山道の整備や山頂の展望台設置をしているらしい、平原部落からと安田部落から里道(登山道)が山上に通じている。 安田里道を登り、西寒田神社の奥宮といわれる本宮社にお参りし山頂に着く(約2時間)、帰りは平原里道を下る、西寒田コースに比べて所どころ展望も開けており結構面白いコースだ、前々から気になっていた地図が頭の中でつながり意義ある納山登山となった。

 (余談)本宮山のすぐ下に百木、樫原と云う部落があり人家も10軒以上ある、40年程前所要で初めてここに来た時、奥深い県境に迷い込んだ感じでここは本当に大分市内かと驚いたものだ。 車がやっと通れる程の細いくねくね道を1時間?(実際は15分程)半信半疑で恐る恐る登って行って人家が見えた時の感動は今でも覚えている、「ヒエー家が在るワ!と感嘆の声をあげたものだ、百木・樫原部落は戸次・判田方面から東植田方面に抜ける要所だったのだろうか? 新会員のKさんがここの出身らしくて、運転が上手なのはいつもこの道を走って鍛えているからのようだ。

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東北遠征番外編

2014 夏 東北遠征番外編 (長澤記)

 7/278/489日)東北の百名山を駆け足で回った。一座登っては次の一座へ、又次の山へと車で移動、食料等を担いでの縦走ではないので中高年には比較的楽だった(3日目岩手山のみ山小屋泊)。 中高年のおじさんおばさんが10人以上で行動するので多少のアクシデントはつきもの。 山中でのトラブルは多少はおりこみ済みなので山行外での話を報告します。

番外編の番外編:暴風雨の八幡平

 おおむね天候にめぐまれた9日間だったが、5日目の八幡平だけは大変な天気だった、朝からシトシトと雨が降っていたので予定の周回コースを山頂往復に変更して出発。 登山開始後雨足はどんどん強くなり登山道は川になりつつある、風も相当強い、一番怖いのは雷だ、いつまでも頭上で鳴り響いていた。 山頂往復1時間、周りの景色が何も見えない中、とにかく山頂だけを踏み下山開始、10時ごろから雨・風はさらに強くなった、八幡平山頂バス停から平地に下るまでの40分は尋常ではなかった、嵐の様な天気で自動車道が雨水で溢れ、川のようになっている中を逃げるように駆け降りた。 峠から平地の部落までの道はいろは坂の様にくねくねとなっている、左斜面の山から水が滝のように道路に流れ落ちてくる、その先で右にカーブを回ると今度は右斜面の崖から石を含んだ雨水が襲い掛かって来る・・・そんな事の連続、まるで映画の世界にいるような感じで息をするのも忘れてしまう、手に汗握る40分だった。 昼のニュースによるとなんでもこの地方観測史上最高の雨だったらしい。

その1:スープ皿事件

6日目、八甲田山に登る日の朝、三々五々食堂に集まって来る、テーブルには料理が並んでいて、スープは自分でよそって席に着く。 スープを注ぐお玉とお玉受け、そしてスープ皿は鍋の横にあるのだが、身内の者だけが並んでいるので途中からお玉をお玉受けに戻さず鍋の中に置いたままにしたようだ。 自分の番が来た半分寝ぼけ眼のIさんドンブリ鉢のようなお玉受けを左手にとり「私こんなに飲めんわー」とか言いながら何杯もそそいだらしい。 全員席についているのにスープ皿が一つ残っているのに気付いた宿のお兄さんアレッと云う顔で同僚を見る、同僚はすでに気づいていたようで目配せをする、Iさん少しも気づかず「スープだけで腹いっぱいになるわ」と言っている、周りの者も食事の途中でIさんの皿が異常に大きいのに気づき教えるが今更お皿を変えるわけにもいかず・・・、他にお客がいなくて貸切でよかった。

その2:あんたは手かざし教か?

最終日、全員怪我もなくそこそこの天候にめぐまれ楽しい山行が終りました、今日は青森空港から羽田経由で大分に帰る日です。 お土産を買って皆完全にリラックスしている。中でも Mさん沢山のお土産を宅配で送り、自分へのご褒美として買ったホタテはタッパに入れてもらいしっかり手に提げていた。 飛行機の出発時間となり搭乗口へ。 ゲートの所で「搭乗カードをここへ当てて下さい」と普通は書いてある、満足感に浸っていたMさん何を勘違いしたか自分の手の平を当てて「通れんわ―」と大騒ぎ、そばの係員肩を震わせながら笑いを押しころし「お客様搭乗券はお持ちですか?」「アハハ・・これなー」・・・後ろに並んでいた男性陣は一緒のグループではありませんと云う顔をするのであった。

その3:置き去り事件

6座目の岩木山から下山したら青森市で宿泊、ねぶた祭りを見学する、というのが当初計画だったが、青森市は宿がいっぱいでとれず弘前市に泊まることにした。 弘前のホテルに荷物を預けレンタカーを青森市まで持って行くついでに「ねぶた祭りを楽しみましょう」となった、途中でガソリン補給をしたとき1号車の運転手Hさんが免許証をホテルに置いた荷物の中に忘れた事に気づく、急遽2号車のN1号車を運転することに、Hさんはナビ役として2号車に乗ることになった、補給も完了・出発。 出発後3分もしない内に助手席のYさんへ電話が入る、「?」最初はYさん意味がわからない、途中から大笑い、「Uターン、Uターン」何だか訳が分からない。 Hさんが2号車に移る事が2号車に伝わってなくて、Hさんが会計をしている間に1号車も2号車も行ってしまったという事らしい、ガソリンスタンドに1人ショボンとたたずむHさんを無事回収して一件落着。 Hさん怒る事怒る事「何かあんたたちゃ、人生60有余年こんな悲しい目に合ったのは初めてじゃ」「2号車に乗るよう言った事」・・しばらく車の中は大騒動。 あわれ2号車、1号車がクルクルUターンするのについて行くだけで何が起こっているのかさっぱり分からない、「何で行ったり来たりするんか、ナビ通り行けばいいのに」とブツクサ言ってだそうな。

   

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祖母山

            827日(水)曇り 

        北谷―風穴―山頂―三間平

          往復5h (女5人:男3人)         

 大分から1時間半で北谷登山口到着、意外と近かったが林道に入ってからの道が少し荒れていて何度か車の腹をこするのでヒヤヒヤものだった。

 準備中に自衛隊のジープが1台来て今日は訓練で祖母山に登るのだと言う、彼らは先遣隊で後から本体がくるらしい、当方とは反対の千間平経由で登るとのことだ。      

 谷を三つ渡り、風穴までは沢沿いに登る、ここから勾配もまして本格的な登山道となる、ペースは特別早いわけではないが休憩らしい休憩は1回だけで淡々と高度を稼ぎ2.30hで山頂に着く。 

 我々の到着後5分して自衛隊の先遣隊が登ってきた、リーダーのKさんどうも自衛隊に負けたくなくて少し頑張ったのではなかろうか?皆中高年なんだから自衛隊と張り合わんでもらいたいわ・・・

 下山はQ合目小屋経由の道をとる、自衛隊の本体が続々登ってくる、12~13名のグループが4つあったから50人程だろう、若いから皆元気がいい、訓練なのか元気がいいのかすれ違う時、足場の悪い旧道をとり道を譲ってくれるのが ありがたい、気持ち良い挨拶をしてくれる彼らが戦場へ行って殺し殺される事があってはならないと思ったものだ。 

 小屋番の加藤さんも3m程のパイプを担いで登ってきた、何やら小屋の修理に充てるようだ、ご苦労様です。

 

下り道とはいえ国観峠から千間平まではゆるい登りが1時間程続く、千間平から登山口までは一気の下りとなる。 我々より後に出発したはずなのに既に自衛隊の先遣隊は到着していた、「登りで中高年の素人に先を越されたのが悔しくて飛ばしたんじゃなかろうか?」などと勝ってなことを言いながら車に乗る。

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祖母・神原滝めぐり

824日(日)/雨   参加者5人

空はどんよりと曇っている、全員初めてのコースだが2時間半程の行程なので心配はないだろう。駐車場には渓流釣の人達がたむろし ていたが後で聞くところによると魚の生息調査に来たとの事だった。

 

1合目の滝から歩くことにする、休憩所の横を抜けて7分程下ると落差18mの立派な滝が現れる、遊歩道が下の車道からきているが、所どころ壊れて惨めな状態になっている、管理するにしても人も・金も足らないのだろう。 駐車場まで登り返しここから沢に沿って左側を進む、今日は花博士の福田さんがいるので色々ご講義を受けながら散策を楽しむ、「寝覚めの滝」の上で道が沢を横切っている場所にでる、沢を渡るのは一回最後の所で、滝があるはずだがなあとしばし皆で相談する、結局「ここは支流の沢で本当の渡渉点ではない、距離的にもおかしいとなり先に進むと本流の沢が現れ目的地の「御社の滝」に着く。 本日の予定はここまで、初めてのコース無事完了。

 沢を渡って向う側の登山道に出なければならないが最近の天候不順で水量がいささか多そう、岩も濡れていて滑りそうだ、まずリーダーがお手本をと靴を脱いで素足で渡る、しかし女性陣は誰も真似せず靴を履いたままうまい具合に渡るではないか、1人ぐらい水に落ちろと心の中で叫ぶ(クヤシー)、対岸の登山道を下り35分で駐車場に到着。

一仕事終えた後はソーメン流しに取りかかる、雨が降ってきたが幸い休憩所に程良いスペースがあり、そこでお店をひろげることにする。 昼食の後もう一つの課題であるロープワークの練習がまっている、使用頻度の高い、基本中の基本と云われるブーリン(ボーライン・もやい結び)に挑戦する、最初はどうなる事かと案ずる手さばきも30分もすると様になり、口と同じくらい手も滑らかに動くようになった、機会をつくってまた練習したいものだ。

白水の滝や七ツ森古墳に寄り道しながら帰る。 

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大崩三里河原

817日(日)(曇り)参加者10名

 

 8月というのに梅雨のような天気が毎日続いている今日この頃だが、この日は奇跡のようにまる一日雨が降らず、時に薄日のさすまあまあの日よりとなった。

目的地三里河原までの標高差は250m、距離4km少しだがハシゴあり、ロープ場ありで結構変化に富んでいて面白い、樹林帯のせいか野の花が少ないのが残念だが・・・ 

喜平越の分岐を過ぎ30分程行くと登山道が荒れてきてロープの架かったナメ滝が現れる、ここから吐野までは緊張して歩かねばならない、今回新人会員が二人いたので少し心配していたが二人とも危険個所を難無くクリアしていた、前を行くおじさんとおばさんは振り返りながら「勘が良いなあ」・「若いんじゃねぇ」とか言ってうらやましがるのであった。

 

目的地三里河原でたっぷり昼食時間をとって往路を引き返した。

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くじゅう全山縦走

6月14日(土) 曇り N一1人       星生山―久住分れ―久住山―天狗ケ城―中岳―稲星―白口―鉾立峠―立中―大船-北大船―大戸越―平治岳―大戸越―坊ケツル―(三俣)―スガモリ―駐車場

 

 3月で完全退職し、その気になれば何時でも山登りができるのだが、どうゆう訳か土・日に山行きが重なることが多い。 今回も急に思い立ち、4年ぶりに「くじゅう山縦走」をすることにした、急遽計画表を事務局に送り、買出しに出かける、14時間の長丁場になるので軽くて、カロリーが高く、疲れても食べられるモノを少しずつ調達する、ザックの中も整理してロープや鋸、鎌を除けて荷物をできるだけ軽くした、久しぶりに単独での全山縦走なので少し緊張、少し楽しい。

 朝4時半ヘアピンカープ(通称:大曲)の駐車場に着く、まだ外は暗い、すでに数台の車が止まっている、車の中で朝食のおにぎりを食べている間に少し明るくなったので良い按配と出発、時間は5時少し前、ガスが濃くて回りが全然見えないがルートは分かっているので心配はない、砂防ダムから取り付き→星生山(635)山頂、誰も居ない、風が強く寒いので休憩もあまりとらず星生崎に向かう。 →久住分れ(7:40)まで来ると登山者に一人・二人と出会うようになる。 久住山に向かう途中で道迷いの中年男性に会う、その人は中岳⇒天狗から来て牧ノ戸に下る予定だが方角が分からなくなったとの事、空池上部の分岐を通り越しもう一つ上の分岐も見落として久住山頂に向かっている途中でどうもおかしいと気づいたようだ、なにせ視界が20mぐらいしかなかったので致し方ないか? 足元のロープを目印に避難小屋を目指して下るよう案内する、以前にもガスで真っ白の久住山頂で「おおふね」はどちらか?と聞かれた事がある、一瞬??と思ったが『「おおふね=大船=たいせん」の事かと聞き返し、今日のような天気では行かないほうがいい』と言ったことがある、晴れた日には何でもない久住山だがガスが深いと慣れない人は注意しなければいけない。 そんな事があり→久住山頂(1786m)は740分着、指先が悴んで寒いと思えば温度計は冬並みの7.5度を指していた。 山頂で会った夫婦連れが牧ノ戸方面に下るようなので先ほどの道迷い人の服装などを伝え声を掛けてあげるようお願いした、この後ガスが少しずつ晴れてきたのでたぶん大丈夫だろうと思い先へ進む。 →天狗ケ城(8:13)→中岳(1791m8:20)と来たがガスの晴れ間から見る「くじゅう」のミヤマキリシマはまったく楽しめる状態ではない、尺トリムシのような小さな虫にやられて全滅状態になっている、平治・北大船のミヤマキリシマが復活したと喜んでいたが扇ケ鼻から久住山に掛けてはすっかり害虫にやられ情けないやら、悲しいやら、悲惨なことになっていた。

 →稲星山(9:0)→白口岳(9:35)まだ元気。キレイな紅ドウダンが咲く急坂を下って→鉾立峠(10:20)→立中山(10:40)昼食、ここのミヤマキリシマは美しい。 分水嶺コースをとり大船に向かう、人っ子一人出会わず1.30Hの登りが続く、単独山行はそれなりに気楽だが話し相手が居ないのは寂しい、ドウダンツツジだけが疲れを癒してくれる。

 →大船山頂(1786m・12:45)北方の段原・北大船・平治の斜面がピンクに染まって見える、頑張って登ったご褒美のようだ、山頂は今までと変わって人だらけ、少し疲れてきたのか休憩時間がだんだん長くなる。 →段原(13:07)にも人が多い→北大船(13:25)見事なミヤマキリシマのお花畑、前を行くご婦人グループの騒がしいこと「WA―きれい・キャー 素敵」挙句にアケボノより素晴らしいと言い出すあり様、「おいおい、それはないだろ」「アケボノはアケボノで可愛く可憐であんた達感動したやろ」とおじさんは心の中で叫ぶのであった。 騒がしいおばさんグループを追越し、かたい蕾のオオヤマレンゲの下をくぐり、下りた所が→大戸越(1407)。間近で見る平治はピンクに染まり圧巻の一語に尽きる、先週林道(北側)から登ったばかりだし行くかパスするかしばし悩む、しかし平治岳はここ45年虫にやられて花付きが悪かったし、先週はガスっていて全貌が見えなかった、23日盛りを過ぎているが今年の花を見ない訳にはいかないだろうと登ることにした。 →平治岳(14:45)、今月初め(6/1)鶴見山に行った時、鞍ケ戸の斜面に咲くミヤマキリシマが素晴らしく「平治よりも良いね」なんて言ったが、平治岳が本気をだしたらやっぱり何処も敵わんな~と思う絨毯の様なお花畑であった。 →大戸越(13:10)に下り返し坊ケツルへ、先週は大雨のなかこの道を下って大変だった。 →坊ケツル(15:55)いささか山歩きにも飽きてきた、1人山行は淋しい、標高差520m見上げる三俣山はため息が出るほど高い。 今日は土曜日のせいか50以上のテントが張られているが今から三俣に登ろうかと云う変人は誰も居ないようだ。 女房に携帯メールで「登るか、パスするか、思案中だ?」と送ったら「もう少しガンバレ」と云う薄情な返事がかえってきた。 本日はもう十分じゃないかと勝ってに決めてスガモリに向かう事にする、法華院温泉山荘の玄関は多くの登山者でにぎやかだ、ここからスガモリまでの登りもそれなりに厳しい。 →スガモリ(17:07)→駐車場(17:50)。

三俣山に登っていたら1時間半余分に掛かっただろう、最後にショートカットして少し悔いの残る山行となってしまった。(全行程13時間)肉体的にも精神的にも落ちたなあと感じる今日この頃である。(今回歩いたルートはどこでも携帯が通じるようになっているのに驚いた)

 

     

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平治岳(吉部コース)

月8日(日)曇り一時雨 女:11 男:6

吉部―林道―山頂―坊ケツル

 昨年も今回と同じ吉部から平冶岳山行を取組んだが、大雨にあい大戸越で残念した。 北岳のキタダケソウの花を見るのも中々難儀をするようだが久住連山のミヤマキリシマもちょうど梅雨が始まるので土・日と花の時期を合わせるのは難しい。 本日の天気は午後から50%の降水確率とかで少し心配な空模様の中出発する。 鳴子川の右岸沿いに登り、一度林道に出て左に分かれ平冶岳の裏側から山頂を目指す。 山間部は前日雨が降ったようで登山道は多少ぬかるんでいる、案の定中間点のハシゴ場では大難儀を強いられる、早々と下山してくる人とすれ違いながらの急登の為大変。 そんな中「登り優先じゃ、前はなぜ進まんのか~」とか喚く、わけのわからん10人位のグループに後ろにつかれる、大きな声で叫ばれるたびに石でも落としたい心境になる、ケースバイケースで登りと下りが譲りあいながら行ってるんでギャーギャー言うんじゃねぇ。 このマナーの悪い連中は山頂でも弁当を広げて場所を占拠し大迷惑をかけていた、この時期花の名所で有名な平冶の山頂で弁当をひらくモノじゃない、登山者でごった返す山頂では景色を眺め写真を撮ったらサッサと場所を開けるのが普通だと思うが、厚かましさだけが目につく連中だった。

 ハシゴ場の急場を登りきった所で大休止、持参のスイカを切って先ほどまでの緊張感をほぐす、お世辞もあって皆さんに好評で持ってきたかいがあった。 雨はまだ降る気配はないが山頂はガスがかかっている。 山頂下のヅルヅル滑る斜面を小一時間程登り、登山口から2時間30分で山頂に着く、予想通り山頂はヒト・ひと・人、ガスの切れ間を待ちたいところだがさらに登山者が次から次と登ってくるので長居はできない、少し下った鞍部で弁当にする、昼食中にガスが23度と晴れミヤマキリシマのお花畑を見せてくれる、三浦さん持参のお漬物が回る、弁当もカメラもいそがしい。

 大戸越まで下りたところでとうとう雨が降り出す、この後坊ケツルに着くまでちょうど1時間ジャンジャン降りで、川の様になった登山道を下る、5月に行った屋久島では一日中こんな感じだったのでもう雨はへっちゃら(でもないか?)我慢・我慢で歩く。   このルートは何時も下る事はあっても登ることがないので「登山道整備の石運び」のお手伝いが出来ないのが申し訳ないと思っている。

 

 坊ケツルから暮雨の滝コースと大船林道コースに分かれて下山したが7分程しか時間が変わらなかったのは意外だった。

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鶴見山縦走

6月1日(日)晴れ  女:6名 男:3名

西登山口―馬ノ背―鞍ケ戸―花ノ台―船底新道

 本日は「くじゅう山の山開き。

 今年は大船で山頂行事が行われるとの事、我々は混雑をさけて近場の鶴見山に登ることにした。 鶴見山西登山口は、由布山登山で通常云うところの東登山口である、登山口にはすでに10台以上が止まっていて県外車が多かった、半分ぐらいは由布山に登るのだろう。 9時出発、しばらく行くとすでに下りて来る夫婦連れに会う「もう山頂まで行ったんですか、早いですね」と言ったら「いやいや、この先の広場から振り返ったら由布山の方がピンクに染まっているので、急遽予定を変更して由布に登ることにした」との事、確かに林道終点から由布を望めば西峰の下大崩れの上部がピンクっぽく見える、なるほどあれに惑わされたか?と納得しながらも我々は予定通り鶴見に向かう。

 登山道は一昨年の大雨で少し道が変わっている、1時間30分で馬ノ背の尾根に出る、別府市側40m下方に見える赤池噴火口からは相変わらず水蒸気が噴き出している、鶴見山が今でも生きているという証拠だ、山登りを始めた20年前別府の扇山からこれを見た時は山が爆発するんじゃないかとビックリしたものだ。

 縦走路の尾根はミヤマキリシマの見放題、写真撮り放題、ちょうど花の盛りに出会ったようだ。 今回はお花鑑賞がメインなので鶴見山頂へは行かずここから鞍ケ戸へ向かう、紅ドウダンやミヤマキリシマ・左手に由布・右手に別府湾を眺めながらの尾根歩きは日ごろのストレスを忘れ、心洗われる心境になるのに十分だ。 鞍ケ戸で岡山から来たという異常に陽気な中高年グループとしばし談笑、少し早いが昼食にする。

 鞍ケ戸からの下り斜面は一面ピンクのお花畑になっている、毎年のように久住や由布に行くがドンぴしゃりでミヤマキリシマの最盛期に出会うのは中々難しい、今年は運がいい。 大分のミヤマキリシマは日出の経塚山(610m)から始まり、玖珠の万年山(1140m)そして鶴見山(1374m)久住連山となるのだが今回はピッタリ当たったようだ。「朝出会った夫婦もこちらに来れば十分満足したろうにねぇ」と話したものだ。 

花ノ台には変わり種のミヤマキリシマが一株ある、花びらが無くてメシベとオシベだけが付いているようにみえるのだ、突然変異だろうか?白い花のミヤマキリシマは時々見るがこのような形状の花は初めてだ(写真参照) この後「日本庭園」と名付けたパワースポットと云うか穴場と云うかビューポイントに寄り道をする、中の池に水がなくて空池になっていたので少し風情に欠けたが、ここの景色も素晴らしかった。

 

 久住の混雑を避け鶴見山行にしたのは正解だった、ただ一つ難を言えば黄砂とPM2.5で景色がイマイチ霞んでいたのが残念だった。

 

                (長澤記・写真提供加藤氏) 

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傾山(九折コース)

5月11日(日)曇り(②九折―カンカケ谷―九折越―傾山)

 過去に一度・二度と例会山行に取り入れ実施するも、悪天候の為あともう少しの所で引き返し傾山頂を踏んでない会員がいる、今回も天気が少し心配だったが三度目の正直で挑戦することにした。 今回は比較的楽な①見立てコース7人)と一般的なれど結構ハードな②九折コース11人)の2コースに分かれて登ることにする、②の九折コースでは安全教室のロープワークの練習も兼ねている。

 さて、我々②九折コース組は山頂に残るアケボノツツジを期待して気合を入れて出発、登山道の一部で修正・変更があるも道は思ったより荒れていない、カンカケ谷の渡渉点の様相が記憶と少し違う感じがした、テープ・踏み跡もしっかりしているので迷う事はないが以前は沢をそのまま少し登り、向いの山に取りついたと思うが・・・。 ここから林道までの急登は九折・カンカケ谷ルートの真骨頂というべきか、「祖母・傾の3大急登」と言っていいだろう。 危険個所もあるため、ロープワークの練習も兼ねてロープ・木の根をつかみ、四つん這いで登る(落ちたら大怪我まちがいなし)、しばらくは皆冗談も言わず必死で頑張る、35分程で林道に出てホットする。

九折越で大休止。 ①見立てコース組は何処? 電話を入れると、すでにここを20分程前に通過して山頂に向かっているとの事、見立てコースは登山的には最短で傾山頂に立てるようだ。この先から登山道脇にアケボノツツジが見られるようになり写真撮影がいそがしくなる、見立てコース組に遅れること30分で山頂に到着、花の最盛期が過ぎたためか他の登山者は少ない。岩峰に張り付き、今だ散らずに咲いていたアケボノツツジに感謝しながら往路を下る。 

 

 【余談】傾山は標高1600m、「アレッ大した事ないじゃん」と思う人も居るが、九折登山口からの標高差は1250mある、山あり・谷あり・急登ありで北アルプスにも引けを取らないくらい結構厳しいルートだ、油断はできない。 ちなみに標高差だけを比べるなら、久住―南登山口は826m、牧ノ戸~久住は456m、祖母山―尾平登山口は1,156mで「祖母・傾」は山が深く厳しいと云われるゆえんである。

 以前から傾山のコースタイムには問題があった、「祖母・傾」として発行されている昭○社の地図だが、特に「傾」周辺のタイムは一部空を飛んだのではないか?という感じのタイムが表示されている、3年前祖母―傾縦走をした時、山頂であった人(東北人・かなり健脚っぽい)からは「デタラメだ、絶対地図のタイムで歩けるはずが無い」と真顔で文句を言われたこともあった、「私達もそう思ってます、会社に言っても中々直らんのですよ」と地元の人間としてお詫びした事もあったが、今回2014年発行の地図はやっとと言うか、お待たせと言うか、ほぼ納得できるタイムに修正されている、県外者でこの地図を信用して登り、予想以上の厳しさにヘロヘロになった人もいたのではなかろうか、出版社の宣伝ではないが新しい地図で安全登山をしてもらいたいものだ。 《記長澤、写真提供加藤氏・姫野氏》

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夏木山〜桑原山縦走

2014 年 5 月 2 日(金)~3 日(土) (晴) 生島・長澤

昨年大崩山(祝子登山口―大崩―鹿納―お姫)縦走をした時、夏木山から木山内岳間も歩けそうだったので興味をもっていた、インターネットで調べてみると何件かの山行記録が載っていたので今年はこのルートを取入れ計画をたてた。

 

 【一日目】車一台を下山口の桑原登山口(黒内林道分岐)に置き、夏木山登山口に回る。 夏木山へ登るのは5年ぶりか・・・、登山口からいきなり急登がはじまる、今回は一泊二日の縦走だが途中に水場が無いようなので明日の分も入れて5Lの水を持っている、これがズシリと肩にくる、お金を出しても山中で水は買えないので致し方ない。 高度を稼ぐにつれ夏木山登山道にこんなに花があったかと感心するほどシャクナゲ・ミツバツツジ・アケボノがあらわれる、下山者に聞くと「今年は事のほか花の当たり年ですネ!」と言っていた。さもありなんと花に疲れを癒されながら約2時間で山頂に着く。 昼食の後、今回課題の木山内岳へ向かう。 分岐の要山(南峰)まで10分、ここから30分程行った所で景色がおかしい事に気付く、右手に見えていた大崩山との間にもう一つ尾根が見えるではないか、尾根から外れてはいけないと云う思い込みと、足元ばかりみていて間違った尾根に入ったようだ、5分程引き返し、右方向に少し下って正規ルートの尾根に取り付く事ができた。 こちらから見ると先ほどの尾根は少し先で藤河内渓谷の方へ真っ逆さまに落ち込んでいる、日も高いし天気も良い、食料・水はたっぷりあるので二人ともあわてることはなかったが、下りに入る前に気づいて幸いだった、この先迷うような所は無く10以上の軽いアップダウンをくり返しながら夏木から3時間で喜平越しに着く。 右手に大崩の岩峰、頭上にアケボノ・ミツバツツジを愛でながらの尾根歩きはとても楽しいものだった。連休のよき日に穴場コースを発見した気分で話しも弾み、楽しい夕餉となった。(喜平越から藤河内方面に7~8分下った所にがあるらしいが確認はしていない)

 

 

夏木山頂部の花       木山内岳のアケボノツツジ

2014年 5月2日(金)~3日(土)(晴) 生島・長澤

【二日目】夜半からの強風で目が覚める、7時出発。 30分の登りで木山内の山頂、当然だが我々の他は誰もいない。 10年前、木山内岳に来た時はスズタケばっかりの山でちっとも楽しくなかった記憶があるが、今はこのスズタケが枯れてしまい全く山の様相が変わっているのに驚いた。 アケボノツツジが満開で空を覆い、見通しが良くなって展望はいいのだが、はたしてこれは・・・祖母・傾・大崩山系は一部を除きスズタケが全滅状態になりつつある、登山者としては歩きやすくなって良いのだが森の動物は食料や隠れる場所が無くなって生態系には問題ないのだろうか? 以前のようにスズタケが茂っていたら今回の様な縦走はとてもできなかっただろうし、ウ~ン複雑な心境だ。 

 

 今回の尾根縦走は間違いやすい支尾根がいくつかあるので、ガスったり木の葉が茂った時期は道に迷いやすいと思う、初めての人は要注意だ。 木山内から1時間歩くも鞍部に次の目的地「万次越」らしき目印がない、見落としたかと思いながら岩場の尾根を一登りした先で休憩、おやつを食べ辺りを見回すと、そこが「万次越」だった、「だいたい『○○越』と云うのは鞍部だろう、それにタイムも不正解だ」と二人で文句を言う(ちなみにここは木山内岳から1:20のちょっとしたピーク)。 ここから1時間で桑原山、最後は結構な登りで一汗かかされる、振返れば大崩山は後ろの方になっていた。 遠くから見てふたこぶラクダ様にみえた桑原山の東のピークを越して矢立峠に向かって一気に下る、下るも登るも難渋すること間違いなし、祖母・傾・大崩山系三大急登と勝手に命名する。 ヘロヘロになりながら鞍部に着き300m程行った所が矢立峠、南東の道は祝子側へ、北東の道は黒内部落へ、北東の道を10分で林道に出る、林道歩き1:40黒内林道分岐到着で今回の山行は無事終了した。 矢立峠を踏まず黒内林道終点から桑原山への登山道が整備されている(登り約3:30)、次回の楽しみとしたい。

2019年6月23日(日)晴れ 立石山

 今年は節目の年なのか、先月は九州百山、今月は大分百山、登頂できました。

 緑の草原の登山口から、時々、由布山を眺めながら、立石山の山頂着。

バンザーイ!!Sさん用意のシャンパンでカンパーイ・・・ありがとう、感激です。仲間の皆さんのお蔭での百山です。(今回同行の人は、ほとんどの人が百山達成者でした。) 

これからも季節を楽しみ、おしゃべりを楽しみ、山歩きしますのでよろしくお願いします。 (幸野) 

 

(掲載済み)山のこぼれ話No.1/ニュージランド南島/津波戸山/元越山(浦代コース)/大船山/常念岳、槍ヶ岳縦走/立山・剱岳・奥大日岳/北大船(男池コース)【ミヤマキリシマ観賞と清掃登山】伯耆大山 雨乞岳~黒岩山~城ケ岳縦走/国東:千橙岳縦走/宮崎:鉾岳/ 一ノ峰・二ノ峰&パワースポット巡り/韓国岳、高千穂ノ峰、開聞岳/槍ヶ岳(表銀座縦走)/鳴子山/宮城県連との鎮魂、復興交流会/三俣山クリーンハイク/英彦山/本宮山/東北遠征番外編/祖母山/祖母・神原滝めぐり/大崩三里河原/くじゅう全山縦走/平治岳(吉部コース)/鶴見山縦走/傾山(九折コース)/夏木山〜桑原山縦走。(スクロールダウンでお進みください。)

 花の写真集

本谷山のあけぼのツツジ
本谷山のあけぼのツツジ
擬宝珠山のカタクリの花
擬宝珠山のカタクリの花
妙高山のサフラン
妙高山のサフラン
一の峰のマツムシ草
一の峰のマツムシ草
大船山の紅葉
大船山の紅葉