::::2024年登山記録::::

*2024年4月13日/曇り【女子会:くじゅう高原散策】

                                

今回の労山イベントは、女子会企画の「くじゅう高原散策」となった。

午前9:00、レゾネイトクラブ久住第3駐車場に集合。気温17~18度、暑くもなく寒くもなく、陽射しは柔らかく、薄曇りで、山の稜線は綺麗に見えるという散策にはもってこいの日。 

今日、ガイドを務めていただく「久住高原みちくさ案内人倶楽部」の上好(かみよし)さんは、雰囲気が明るく、温厚そうな男性。 長澤会長から上好さんの紹介があった後早速、一番水登山口駐車場の方へ移動する。

いつも目にしている一番水の風景だったけれど、上好さんが指し示す先の土手のあちこちにエヒメアヤメがあることに気付かされた。各地で希少植物として保護されているこのエヒメアヤメが可愛らしい短い茎で、青紫色の清涼な花を沢山咲かせており、皆から歓声が上がる。 傍らにはキスミレも咲き、ツーショット写真も美しい。林の中の散策路へゆっくりと歩を進めながら、上好さんの説明が続く。 

*その内容は次のとおり。

・マムシグサ・・・毒があるのか?食べてまずいのか?猪も食べないとのこと。天敵がいないものだから、生き生きと立派なものがあちこちに沢山。その名前の由来となったという、ヘビ柄の茎がおどろおどろしい。

・くるみの木・・・大木が数本みられる。くるみの実は、梅の実に似ており、よく目にするあのくるみの硬い殻は種に当たる。これまで、あの硬い殻を覆う果肉があることをイメージしたことがなかったので、目からうろこの思いだった。

・マタタビの木・・・猫がうっとりとなることでよく知られている。猫を飼っているメンバーが、葉を持ち帰り試してみるとの事。地元の人は焼酎漬けにして、夏の精力剤として飲用していると。

・ショウノウの木・・・葉をちぎると、アロマ様のいい匂いがする。

・カジカエデの木・・・葉が今の時期は閉じている、広がるとカナダ国旗に見られる、あのカエデの葉になる。カナダはこのカエデとその木から採れるメープルシロップで有名だが、ここに自生しているカジカエデの木も木肌をⅤ字に切り込みを入れると、甘いメープルシロップがしたたり落ちるとの事! カエデの木に花が咲いているのも初めて見た。 

・モミジ・・・枝が対生に付くので見分けられる。

・その他:ワレモコウの葉、ホトトギスの葉、ジュウモンジシダ、ゴヨウアケビの葉、ウバユリの葉、ニワトコの木、イワタバコの葉、ラショウモンカズラの花、フタバアオイの葉と蕾、ヤマキツネノカミソリの葉、ハルガヤ(乾燥させると良い香りがするので、車の中などに良い)、ムラサキサギゴケの花、キランソウの花などを示してもらう。

一番水湧水では、皆が試飲する。この湧水は水温8.5度と冷たく、一般細菌や大腸菌も検出されず、人為汚染のない良質な湧水であるとの看板あり。

この後、上好さんグループが管理する、沢水キャンプ場に移動する。このキャンプ場には初めて来たが、バンガロー、テント、炊事場などの施設が綺麗に整備されており、キャンプ場内を流れる小川とその周辺の花や木々が美しい。何より驚いたのが、トイレで、清潔で、便座の蓋の自動開閉と温かい便座になっていた事。こういう施設では、使用にためらうトイレも多々ある中で、この設備には吃驚した。キャンプ趣味の人に話したいと思う。今は、シャワー設備がないが、設置を検討されているとの事なので、実現すればより快適になりそうだ。

 草原の方に出てみると、野焼きを終え、春の草原の代表と呼ばれるハルリンドウが沢山あちこちに咲いている。 野焼き後の今はクサボケの花も、リンドウと同じく土から直接ポッカリ咲いているように、花をつけていてかわいい。 草原からは、ぐるりと傾、祖母、阿蘇五岳が見渡せ最高の眺望で、すこぶる気持ちよい。

上好さんのガイドは楽しく、2時間強の時間はあっという間に過ぎ、昼食レストランに移動する時間になった。

 レストランでは、原田(さ)が「薬草教室」に昨年通ったと長澤会長に話したことがきっかけで、その話をするようにと依頼されていた。そこで美味しいランチを食べる前後の15分間位、身近にある薬草、例えば「よもぎ」「セイタカアワダチソウ」など数種の薬草をピックアップして、その効能や使い方の説明をした。シーンとしていると、話す方は孤独を感じてしまうが、折々に、度々、上好さんやメンバーが突っ込みを入れてくれたので、和やかに楽しく話し終えることが出来た。感謝。

上好先生の話がとても良かったので、また7月頃、季節を変えて散策会を開催できれば、という話をして、12:30頃散会となった。(原田(さ)) 

【写真】

/エヒメアヤメの大きい株  /上好先生の分かり易いガイド

/カジカエデの花      /ラショウモンカズラ

/クサボケ         /沢山咲いていたハルリンドウ 

/散策中         /散策中③ 

   *2024年4/6(曇) 【飯盛山】 レベルB‘ 参加者23人

ちょっと気になる空模様のした、佐土原地区の路肩に8時30分参加者23名が集合して出発。15分程で湯の坪川の砂防ダムに到着する。 山の様相から判断するにリーダーが出発前に発した「道はない、ずーっと急登!」の予感が当たりそう。

やはり忘れられた?ミステリールート? 最近登山者がいない状況が白化したテープでも伺える。地形をみながら足元の倒木や苔の生えた小岩や大岩の間を縫うようにすすむ、皆さん黙々と急傾斜を登り続ける事1時間、杉林から雑木林に変わったところが標高1,000M辺り、残り300M地点で最初の休憩を取る。水分補給の後、またひたすら急登に挑戦しながら1時間。2回目の休憩。あと30M、もうすぐ。ちょっと笑顔になる。それにしてもアキレス腱が鍛えられる急登である。 11時45分ようやく池代台地に到着する。ここから飯盛山頂上までは直登で15分。ザックとストックを置いていよいよラストスパート。獣道のような踏み跡をたどり岩場を這い上る、山頂は狭いので順番に由布岳の西峰をバックに写真撮影を済ませたら下山、やっと昼食にありつけた(笑)。ゆっくり胃袋を満たして12時40分下山開始。せっかくなので池代に立ち寄ってみる、「池代の二本杉」と云われていた杉は雷にやられ一本だけになっていた。散策後またあの基本的な登山道ではないミステリーロードを下山することになる。登る時に下山は難航するかなと思っていた通り、滑りながら転びながら、14時40分駐車場へ到着した。途中雨がばらつきだしたが本降りになる前に全員無事下山しました。皆さんお疲れ様でした。

 今回の例会登山は、会長の優しい?お心づかいで最近ちょっと楽な山行が続いたから、久しぶりに景色や花鑑賞より会員の体力を強化する「体力強化」山行でしたね。もう私は二度とごめんです(笑)(A記)

(写真)

登山口 /   防火帯を抜けていく

山麓の山桜が満開 /  序盤は倒木の多い杉林

深く切れ込んだ谷筋 / 雑木林になり急登が続く

飯盛山が近づく /   飯盛山山頂

山頂は狭い /   阿佐ヶ谷姉妹?(ミキとジュン) 

後ろは由布西峰 /   こっち見てくださ~い!

池代台地で昼食 /   池代(昔は雨乞をした事も…)

二本杉の一本は枯れている /  雨の前に無事下山

2024/3/16(土)快晴【西方寺ミツマタ散策(レベルB5時間)】

                                                                                 参加者20

 

 登山日和の快晴に恵まれました。8時半ごろ日出ホームワイドに集合し国東へ向けて出発。夷谷に到着して準備を整えた後、霊仙寺を横に見ながら山道に入っていきました。桜のつぼみが膨らんでいて、春が近いと感じます。スギ林を和気あいあい・黙々と進み、途中バンペイユの干し菓子にパワーをもらいました。後野越に着いた時、「労山スペシャルコースに行きます!」との声が聞こえました。そこから下れば、ミツマタ群生地4番に近いとのことでしたが、「これが労山!」と身を引き締めつつ、山行計画書に「岩」という字が多かったのを思い出し、不安になりつつ

 踏み跡のあるような無いような斜面を直登、梯子のかけられた一望岩に到着。岩の反対側は絶壁のようですが、451組で登り写真撮影をしていました。ここから「今日、一番厳しい所、緊張して!」との声。断崖絶壁エリアを会長さんが張ったロープを頼りに綱渡りです。「下を見てはいけません」と。無事に通過した後も気の抜けない尾根歩きが続きます。そして2つ目の高岩が目の前に現れました。そこを登りきり昼食タイム。左側の眼下には、国見町と穏やかな瀬戸内海が目に映りました。

 昼食後、雑木林の中を無理やり進みミツマタ群生エリア⑤番に到着しました。

ミツマタ群生地では、保存会の方々、見学の方々で賑やかでした。労山グループは群生地5番から1番を目指します。群生地3番の植生範囲が一番大きく、群生地2番では接待所(休憩所)があり、お茶を頂きました。メンバーはお得な干し椎茸を購入したり、ラッキョウ梅を試食したり。ミツマタ保存会の方々、ありがとうございました。

 最後に阿弥陀堂を目指し、再び直登と梯子を登り、洞窟に辿り着きました。あとは尻付岩屋を目指し下山です。154分全員無事、終点に到着しました。

 岩場でご指導下さった方々ありがとうございました。皆様、本日は大変お疲れ様でした。ありがとうございました。(筆者U

【番外編:チョットいい話】

ミツマタ群生地で地域の人による御接待が催されていた。

当ご一行が20人と聞いて少し驚いていたが、お茶とお菓子までいただき一同いたく感動した。心優しい会計部長のMさんが代表してカンパ1,000円をお盆にのせて感謝の気持ちを伝える。記念写真をとり出発、①群生地を過ぎた先でHさんが「あれ~!私のスマホはどこ」と言ってる時、後ろから「📲携帯を忘れていませんか~」と呼ぶ声があり、先ほどのお店の人がわざわざ400mも追っかけて持ってきてくれたのだ。

 「心付けが、どうのこうのじゃないけれど、義理と人情は大事にせんといけんなあ1キロ以上の車道歩きで、いささかくたびれていた中高年一行、足取りが軽くもう一山越えて行くのであった。

写真)

夷谷駐車場 /    快晴の天気

一望岩:美女4人 /    本日最大の難所

国東らしい屏風のような岩山 /   岩尾根で一休み 

高岩への登り / 高岩山頂でお昼

高岩からの風景 /   ①西方寺のミツマタ

②ミツマタ /   ミツマタ第3群生地

ミツマタ真っ盛り / お接待に感謝   /  2群生地で 

長い車道歩き  /   阿弥陀堂あと

 大不動岩  

2024/3/2(土)【可愛岳(727.7m)】 レベルB 参加者25人

北側コースと南側コースがある。今回は、登りを「北」、下りを「南」とする。

 スタート(9:00)西郷隆盛歴史資料館「西南戦争に敗れた西郷隆盛(薩摩軍)は幕府軍に包囲され軍に解散命令を発した由緒ある場所」である。

 北側の歴史資料館の隣を出ると少し離れた小高い所に「比花咲那姫」が祀っている天神様があった。本日の安全登山を祈願し登山開始。杉の植林帯や落葉樹の中をしばらく登って行くと登山口の俵野部落が見える。やがて登山道は花崗岩が点在し本格的な登りとなり、しばらく行くと林道に出た。

 休憩後 更にトラバース気味に樹林帯の中を進む。緩やかな登山道であるが、至る所に危険な花崗岩がある。注意しながら登っていくと烏帽子岳(585.5m)の山頂である。山頂南側は眺望が良く眼下に広がる蛇行した北川、日向灘等が見えた。休憩もそこそこに樹林帯を進んで行くと立石やストンサークルの看板があった。前屋敷を通過した所に危険な場所があったが、ロープ1本垂れ下がっていて大いに助かった。

花崗岩の巨石を苦労しながら登っていくと「のぞき」と云われる千丈覗きに出た。ここで水分補給をする。しばらく歩くと稜線上に出た。第2展望所と云うところで鉾岩があり、15分程で可愛岳(二等三角点)山頂に着いた。 

山頂で集合写真を撮り昼食。頂からは北西に大崩山、西に行縢山が見えた。

下山は南側ルート。烏帽子岳分岐を右へとり急坂と花崗岩に苦戦しながら荒廃したザレ場を下る。ザレ頭の看板を見ながら歩く。しばらくすると杉の伐採された平坦な登山道となる。ひべら山を通過する頃には、眼下に俵野部落が見えた。振り返ると可愛岳、烏帽子岳がそびえ立っていた。ほどなくして登山口へ無事に下山した。(15:30)。 

 皆様 お疲れ様でした。ありがとうございました。(筆者K)

(写真)

正面ピークが可愛岳 /    出発

山に入る /    深くえぐれた山道

急登が続く /  林道で一休み

烏帽子岳展望所 /   北川と延岡の街並み

撮影準備中  / 山頂:集合写真

下りのガレ場 / ミツバツツジ 早や!

ミツバツツジ

 

【番外編】

労山では2年に一度、20年以上在籍の会員を表彰する制度がある。

 今回の対象者は「長澤光子様」です。最近膝を痛めて山行に参加できていませんが縁の下で支えてもらっています。 

     (写真:表彰状と記念品)

 

 

*2024年2/17(土)晴れ 【経塚山・七ツ石山】レベルB 参加者23人

 前2回が雨で中止となり、本日は久しぶりの例会山行なので皆さん張り切っている。日出の経塚山には山田湧水から登るのが一般的だが、今日は法花寺から登り、後半ミステリールートを組み込んだ周回コースを歩く。

アサギマダラ飛来地の看板が立つ法花寺公園の上手側に駐車、舗装道をスタートする。直ぐに枯滝の岸壁に出くわす、そこは小さな仏様が祭られ十三佛と云うらしい、新調された赤い前垂れ掛けの仏様が13?鎮座(不信心のせいか、11体しか見つけられない)、行く手を阻む10mの岸壁も良く見るとルートが右上に続いている(ただし鎖付、ヒエー!)。 第一関門の岩場をよじ登ると杉林になる。すぐ先の法花寺奥之院に寄り道をする、階段の上に小さな石の祠があったので手を合わせお参りした。 戻って谷あいの杉林を25分行くと、山中に不似合いな石垣が現れる。帆足万里塾跡の大きな石碑、昔は開けた地だったのか?豊後の三賢人とのこと、勉強不足です。ついでに別府市は何藩だったの?とか、ひとしきり話が弾む。 ここから山腹をトラバースして尾根に取付く、第2の関門1のロープ、2のロープ、3のロープの急坂を登りきると空が開けて桜の大木が立つ展望台です。少女に帰って木に掛けられた梯子(ボロボロ)の上でポーズ! 豊岡の海が眩しく深呼吸。椿の道・山桜の道を歩いて、ミヤマキリシマの経塚山頂上(612m)に着いた。標高1000m以下でミヤマキリシマの群落があるのは珍しい。360度の展望の中、無風・快晴、弁当タイムは長めの40分、至福の一時をまったりと…。

下りは日出市街地と海を眺めながら笹が刈り込まれた新道Cルートで西鹿鳴越にでる。七ツ石山へひと登り。若い人は山頂のパワーストーンの上でポーズでパチリ。 西越に戻りザビエルの道を下る。途中からミステリーコースの新ルートへ入る。 風神尾根からの激下りは(第3の関門)木につかまって何とかこなす。十三仏の鎖の岩場で「朝の道」と合流、どうにか無事に下山できました。今日のリーダーのNさんSさん有難うございました。(K記)

(写真)

コンクリート道を進む /    十三仏の仏様達

鎖場(1の関門) /    鎖場

寂しい奥の院 /   谷筋を登る

倒木整備に感謝 /   帆足万里塾跡

展望所には展望台もある /   経塚山頂広場

西に由布岳と鶴見山 /   南に日出町

経塚山集合写真 /  七ツ石山頂

二座目の七ツ石山 /  ミステリールートの激下り

*2024年1月13日(土)晴れ「大龍山・剣龍山」レベルA 参加者21名

 

今年初めての山行きは干支絡みの山です。初めて聞く山名でしたので、場所は?とか、どんな山かな等々、少し躊躇しました。

9時30分 庄内町の永慶寺トンネル手前の広場で大分組、別府組合流。登山口のある林道に入りゲート手前の広場に駐車する。

リーダーより配布された地図に基づくルートの説明をうける。準備体操の後、ゲート先の大龍山登山口より登山開始。さっそく急登があり、幾つかのピークを越え、30分程で山頂に着く。山頂には四等三角点。東の方に次に向かう剣龍山が見える。足元の落ち葉は柔らかく、冬枯れの木々の間に赤松が点在していた。10時20分同じ道を下山。

元の林道に戻り東へ進む、狭い林道なれど両サイドの藪が刈払われていて歩き易い、(地元の人に感謝!)やがて剣龍山方面を示す小さな案内版のところから藪道に入る。

少し行くと笹竹が茂り、多少難儀をする所もあるがすぐに落葉の平坦な道に出る、最後に急坂を一登り山頂へ着いた。山頂は広く展望がよく、霊山や御座ヶ岳、下方には鮎返しの滝等望めた。暖かな日差しの中、三々五々分かれて賑やかに昼食。12時下山開始。駐車場着12時45分。

すぐにリーダー用意の「ぜんざい」が準備され、美味しく頂きました。今回も快晴の中、お喋りしながら楽しい山行きでした。 [N記]

(写真)

正面左大龍山 /    準備体操

まず大龍山へ向かう /   大龍山山頂

急登、急坂の連続 /    再度林道歩き

この先藪漕ぎの始まり /  剣龍山山頂

巡査おとし の木札?/  鮎返しの滝

昼食① /   昼食

往路を戻る    /  ぜんざい会①

ぜんざい会

 花の写真集

本谷山のあけぼのツツジ
本谷山のあけぼのツツジ
擬宝珠山のカタクリの花
擬宝珠山のカタクリの花
妙高山のサフラン
妙高山のサフラン
一の峰のマツムシ草
一の峰のマツムシ草
大船山の紅葉
大船山の紅葉